2010年度新潟定期演奏会/東京交響楽団
2010年度定期演奏会
■第59回 2010/5/9(日)
■第60回 2010/7/10(土)
■第61回 2010/9/5(日)
■第62回 2010/11/7(日)
■第63回 2011/2/27(日)
■第64回 2011/3/13(日)
注目ポイント/見どころ
新潟のクラシック音楽ファンに贈る多彩なオーケストラ音楽が楽しめる東響定期。来年度も聴き逃せないラインナップがそろいました。ぜひこの機会にお得な定期会員にご登録ください。
東京交響楽団 2010年度新潟定期演奏会:プログラム(予定)
※諸般の事情により変更される場合があります。
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第59回 2010/5/9(日)17:00~ 管弦楽作品の本邦初演が最も多い東響によるオール邦人作品プログラム。2001年の創立55周年を期に池辺晋一郎が書いた《東京交響楽団のためのファンファーレ》、1986年の創立40周年記念中国公演用の團伊玖麿の《管弦楽のための「飛天」》、1957年に武満徹が書いた《弦楽のためのレクイエム》は、いずれも東響が委嘱した作品。レクイエムは当時来日中のストラヴィンスキーが絶賛したことから、武満徹の名が一躍世界に知られることになった作品。他に若干15歳の新村理々愛による尾高尚忠の《フルート協奏曲》と和太鼓奏者林英哲を迎えた、松下功の《和太鼓協奏曲「飛天遊」》にも注目。 出演/小松長生(指揮)、新村理々愛(フルート)、林英哲(和太鼓) ■池辺晋一郎:東京交響楽団のためのファンファーレ S席\7,000、A席\6,000、B席\5,000、C席\4,000円、D席\2,500
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第60回 2010/7/10(土)17:00~ 2002年の《第0番》以来となる、東響=スダーンによるブルックナー。未完に終わった交響曲第9番は、ブルックナーが最後の日まで最終楽章を作曲していたといわれている作品。ブルックナー自身が「第9番が未完の場合はテ・デウムを演奏するように」という発言をもとに、テ・デウムとともに演奏されることも多い。新潟定期では、スダーンの意向もあり《テ・デウム》を終楽章として演奏。得意のブルックナーをどう仕上げるのか、大きな期待がかかる演奏会。 出演/ユベール・スダーン(指揮)、澤畑恵美(ソプラノ)、小川明子(アルト)、高橋淳(テノール)、久保和範(バス・バリトン)、にいがた東響コーラス ■ブルックナー:交響曲 第9番 ニ短調 WAB.109(ノヴァーク版) S席\7,000、A席\6,000、B席\5,000、C席\4,000円、D席\2,500
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第61回 2010/9/5(日)17:00~ ベルリン・フィルのシェフ、サイモン・ラトルが、若き日に副指揮者を務めたボーンマス交響楽団の首席指揮者キリル・カラビッツは、将来が期待されるウクライナ出身の若手指揮者。アメリカ出身のシモーネ・ディナースタインは、2005年にゴルトベルク変奏曲でCDデビュー、これが大反響をよび、世界中で話題となりました。やさしく包み込むような癒しの音色は絶品です。レニングラード音楽院の卒業制作として書かれた交響曲第1番は大きな話題となり、「現代のモーツァルト」とまでいわれた、ショスタコーヴィチの出世作。 出演/キリル・カラビッツ(指揮)、シモーネ・ディナースタイン(ピアノ) ■ストラヴィンスキー:弦楽のための協奏曲 ニ調「バーゼル協奏曲」 S席\7,000、A席\6,000、B席\5,000、C席\4,000円、D席\2,500 |
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第62回 2010/11/7(日)17:00~ マリインスキー劇場のヴァイオリン奏者から2006年に同劇場で指揮者デビューしたタタルニコフ。その後もゲルギエフのアシスタントとして劇場の重要な公演に関わり、現在はマリインスキー劇場の指揮者として活躍している若手のホープです。コチシュやシフとともに「ハンガリーの三羽がらす」と呼ばれ一世を風靡したラーンキが新潟定期初登場。演目は新潟定期初めてとなるオール・ベートヴェン・プログラム。 出演/ミハエル・タタルニコフ(指揮)、デジュー・ラーンキ(ピアノ) ■ベートーヴェン:バレエ音楽「プロメテウスの創造物」序曲 作品43 S席\7,000、A席\6,000、B席\5,000、C席\4,000円、D席\2,500 |
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第63回 2011/2/27(日) 17:00~ 知られざる交響曲をご紹介する公演。第59回で演奏された尾高尚忠によって日本に紹介されたポーランドのパヌフニク(1914~1991)は10曲の交響曲を残しており、なかでも第3番はとても聴きやすい傑作です。北アイルランドに生まれたスタンフォード(1852~1924)は7曲の交響曲を残しており、アイルランド民謡を効果的にとりいれたこちらも第3番が代表作となっています。そして2002年チャイコフスキー国際コンクールにおいて優勝したピアニスト上原が初めて弾くラヴェルのピアノ協奏曲にも興味がつきない公演。 出演/大友直人(指揮)、上原彩子(ピアノ) ■パヌフニク:交響曲 第3番「祭典交響曲(シンフォニア・サクラ)」 S席\7,000、A席\6,000、B席\5,000、C席\4,000円、D席\2,500 |
第64回 2011/3/13(日)17:00~ 40年にわたり東京交響楽団の音楽監督・常任指揮者を務めてきた桂冠指揮者、秋山和慶によるオール・モーツァルトプログラム。モーツァルトの後期六大交響曲の最初と最後を飾る「ハフナー」と「ジュピター」。2006年第13回ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール第2位となり、一躍注目を浴び、その後も着実に実力をつけてきている鈴木愛理による「トルコ風」も聴き応えのある演奏となることでしょう。 出演/秋山和慶(指揮)、鈴木愛理(ヴァイオリン) ■モーツァルト:交響曲 第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」 S席\6,500、A席\5,500、B席\4,500、C席\3,500円、D席\2,500 |
東響指揮者プロフィール
秋山 和慶/桂冠指揮者
1941年東京都生まれ。1964年東京交響楽団を指揮してデビューののち40年にわたり同団の音楽監督・常任指揮者を務め、現在は桂冠指揮者の地位にある。シェーンベルク:歌劇「モーゼとアロン」、ラッヘンマン:歌劇「マッチ売りの少女」などの現代の大作を卓抜したバトンテクニックで指揮、いずれも高い評価を得て、東京交響楽団を数々の受賞に導いた。これまでにサントリー音楽賞、大阪府民劇場賞、大阪芸術賞、芸術選奨文部大臣賞、東京交響楽団とともに毎日芸術賞、京都音楽賞大賞、モービル音楽賞などを受賞した。2001年紫綬褒章を受章。
大友 直人/常任指揮者
1958年東京生まれ。1991年東京交響楽団正指揮者、2004年常任指揮者に就任。1992年から自らプロデュースする「東京芸術劇場シリーズ」を開始し、意欲的なプログラムを展開している。三枝成彰「忠臣蔵」、黛敏郎「古事記」(演奏会形式)、新国立劇場での三木稔「愛怨」など邦人オペラの初演は特筆される。近年では教育的活動にも力を注ぎ、こども定期演奏会では、指揮とともに司会を担当して好評を博している。2006年は東京交響楽団と、常任指揮者兼アドヴァイザーを務める京都市交響楽団の共演でシェーンベルク「グレの歌」を指揮した。
ユベール・スダーン/音楽監督
1946年オランダ生まれ。ベルリン・フィル、ロンドン・フィル、ニューヨーク・フィルなどのオーケストラ、ザルツブルク音楽祭、プラハの春、ブルックナー・フェスティバルなど数々の音楽祭にも出演。フランス国立ペイ・ドゥ・ラ・ロアール管弦楽団の音楽監督、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の首席指揮者を経て、2004年より東京交響楽団音楽監督に就任。古典からロマン派音楽のスペシャリストとしてオーケストラのアンサンブルを飛躍的に向上させた。2004年7月、ザルツブルク州ゴールデン勲章及びザルツブルク市名誉市民の栄誉を受けた。
飯森 範親/正指揮者
1963年神奈川生まれ。1994年東京交響楽団指揮者に就任、1996年創立50周年記念ヨーロッパ公演を指揮し、絶賛された。2004年より正指揮者に就任、現在に至る。海外ではフランクフルト放送交響楽団、チェコ・フィルハーモニー、プラハ交響楽団、モスクワ放送交響楽団などから度々招聘されている。2001年からはドイツ、ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団の芸術総監督兼主席指揮者(GMD)に就任。東京交響楽団とも定期演奏会や「名曲の旅シリーズ」で数々の名演を残している。2005年第13回渡邉暁雄音楽基金音楽賞を受賞。