2011年度新潟定期演奏会/東京交響楽団
2011年度定期演奏会
■第65回 2011/5/22(日)
■第66回 2011/7/17(日)
■第67回 2011/9/4(日)
■第68回 2011/11/6(日)
■第69回 2012/1/15(日)
■第70回 2012/3/25(日)
注目ポイント/見どころ
6回聴いて初めてわかる
りゅーとぴあで聴く東響の《バッハからシェーンベルクまで》
東京交響楽団は新潟市の準フランチャイズ・オーケストラとして、りゅーとぴあで年6回の定期演奏会を開催させていただけることを、楽団一同、誠に感謝申し上げます。
東京交響楽団も2011年に創立65周年を迎えます。この記念の年、新潟の音楽ファン、東響ファンの皆様のご期待に応えるべく、より一層充実した演奏をおとどけしたいと存じます。
今シーズンの新潟定期演奏会は、ズバリ「B~S、バッハからシェーンベルクまで」
すなわち
J.S.バッハ(1685~1750/ドイツ)
ハイドン(1732~1809/オーストリア)
モーツァルト(1756~1791/オーストリア)
ベートーヴェン(1770~1827/ドイツ)
ブルッフ(1838~1920/ドイツ)
グリーグ(1843~1907/ノルウェー)
マーラー(1860~1911/オーストリア)
シベリウス(1865~1957/フィンランド)
ホルスト(1874~1934/イギリス)
シェーンベルク(1874~1951/オーストリア)
クラシック音楽と言えばヨーロッパ、そのメッカはドイツとオーストリアというイメージが日本にはあると思いますが、今年はその2国の作曲家を中心にとりあげ、それが音楽史のように並んでいることが特徴です。もし私が「今シーズンはこれまで以上に楽しめるプログラムということですか?」と質問されたなら「その通りです」と胸をはってお答えしましょう。今回は皆様には、ぜひ6回連続券をご購入のうえすべての公演をお聴きいただきたいと切望いたします。
第65回 2011/5/22(日)
『重量級のマーラーと貫録のモーツァルト』
ストラヴィンスキー:春の祭典(2007年/第45回)、マーラー:交響曲第6番「悲劇的」(2009年/第54回)と過去2回、巨大編成のオーケストラ曲でもって新潟に重量感たっぷりの音楽を聴かせたアントン・レック。今回の演目はマーラーの交響曲中でも人気の高い第5番です。前半は、ヴァイオリンとヴィオラの2つの協奏曲を演奏して度肝を抜いたシュロモ・ミンツ(2005年/第31回)が再登場。こちらもスケールの大きなモーツァルトをお聴きいただけることでしょう。
第66回 2011/7/17(日)
『ロマンティックでドラマティック』
スダーン得意のモーツァルトでは、日本でもおなじみのウィーン・フィルのコンサートマスター ライナー・キュッヒルと当楽団の首席ヴィオラ奏者西村眞紀が共演。後半はキュッヒルがゲスト・コンサートマスターとしてオーケストラでも演奏する予定です。シェーンベルクの「浄夜」では、豊かな厚みを持った弦楽合奏版で、どこまでも美しい響きを追及します。スダーンは言います「シェーンベルクの作品はとっつきにくいとお思いでしょうが、聴衆が歩み寄ることで《発見》がある音楽なのです」と。
第67回 2011/9/4(日)
『大谷コンサートマスター歴30年を、東響の元客演指揮者コバケンの捧で祝う』
オーケストラ活動はもとより、ソロにアンサンブル、TV、ラジオ出演、また病院や各種施設でのボランティア演奏にも積極的に取り組んでいる大谷康子は、1981年から東京シティフィル、1995年からは当団のコンサートマスターに就任し、今年でコンサートマスター歴30年を迎えます。気心の知れた小林研一郎、実力派揃いの歌手たち、そしてにいがた東響コーラスとともに「ブルッフ&秋の第九」をお楽しみください。
第68回 2011/11/6(日)
『大友直人の北欧とイギリスの音楽』
2011年に幕を下ろす大友プロデュースの「東京芸術劇場シリーズ」。2月に行われる新潟定期第64回は、このシリーズ最後の演奏会です。「惑星」でよく知られるホルストが女子高生のために書いた弦楽合奏曲、「本家グリーグ演奏家」「グリーグのスペシャリスト」「ノルウェーの伝統を受け続ぐNo.1ピアニスト」と私が勝手に思っているギムセによる世界三大ピアノ協奏曲(グリーグ、チャイコフスキーNo.1、ベートーヴェンNo.5)からの1曲と、自然賛歌シベリウスの第5番をおおくりします。
第69回 2012/1/15(日)
『ああ、ベートーヴェン。』
2011年に70歳を迎える巨匠秋山和慶と、65周年を迎える東京交響楽団によるベートーヴェンの2つの名曲。まさにクラシックの王道をいくプログラムと言えます。1985年生まれのハチャトゥリヤンはシベリウス・コンクールとエリザベート王妃コンクールにおいて優勝、以後、名だたるオーケストラと共演するなど、今世界で最も注目されているヴァイオリニストです。「これを聴かないで何を聴く!」と自信をもっておすすめするコンサートです。
第70回 2012/3/25(日)
『バッハ→ハイドン→モーツァルト』
天才モーツァルトのミサ曲とともに、そのモーツァルトが敬愛した“音楽の父バッハ”と“交響曲の父ハイドン”を、新潟でも人気の指揮者飯森範親がとりあげました。バッハの有名な「G線上のアリア」のメロディーを聴くことができる管弦楽組曲第3番。世界をまたにかけて活躍するチェロ界のホープ石坂団十郎(国際コンクール優勝多数)が弾く華麗なコンチェルト、にいがた東響コーラスによる荘厳なミサ曲と盛りだくさんのプログラムです。
豊山 悟(東京交響楽団事務局)