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RYUTOPiAN

クラシック音楽のコンサートや、劇場でのお芝居など、舞台芸術を自然体で楽しんでいる人々がいます。
自由に、感じるままに。そこで得た感動を、明日への力に変えていく。そんな大人たちをご紹介します。

最新号のご紹介

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今回のヒト 松田 亜有子さん

クラシック音楽のプロデューサー。“音楽がある場所が私の仕事場”と世界各地でクラシック音楽に携わり、その魅力を伝えています。

感動は、生きる勇気や、やさしさにつながる

クラシック音楽のプロデューサーとして、世界中でコンサートの企画をしている今。そのキャリアのスタートは、長岡市にあるホールからでした。クラシック音楽の楽しみ方は様々です。音楽からその時代の歴史や楽しみ方を知ることができたり、逆に歴史や文化から音楽に出会えたり。私はクラシック音楽だけでなく、音楽を軸にそのような広がりや楽しさを伝えられたらと思っています。音楽の力を強く感じたのは、東日本大震災の頃。私が音楽業界を離れていた時期でもありました。仕事で被災地に長期間滞在した際に、悲しみに包まれていた状況を救ってくれたのが音楽だったのです。人は感動しないと生きられない。音楽こそが生きる勇気や、やさしさにつながると実感しました。5月の東響定期演奏会で演奏されるベートーヴェンの曲もそう。聴覚を失ったベートーヴェンが、音楽の力を信じて書き上げた傑作です。りゅーとぴあで新潟の皆さんにもぜひその感動を体験してほしいですね。

東京交響楽団 第119回新潟定期演奏会

公演の詳細はこちらからご覧ください。

会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
日時:2020年5月31日(日)5:00 p.m.

残念なベートーヴェン~愛され音楽家のエピソード集~

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今年生誕250年を迎える大作曲家ベートーヴェン。音楽家にとって致命的な難聴に見舞われながら、「第九」「運命」などの交響曲や、「月光」「悲愴」など奇跡の名曲を生み出しました。その素顔は実に人間的で、知れば知るほど“愛すべき人”だったのです!

父がニート「働いたら負け」

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宮廷歌手だった父はひどい飲んだくれでDV男。自分では働かずベートーヴェンに稼がせようと音楽のスパルタ教育を施しました。当時、神童と呼ばれ大金を稼いでいたモーツァルトのように育てたかったのです。その期待に応え、ベートーヴェン少年は家計を支えました。

キレキャラ オレなりの正義

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ベートーヴェンは「野獣」と呼ばれるほどの強いかんしゃくを持っており、女中には物を投げつけ、肩に噛みつかれた弟子も。かのナポレオンに交響曲 第3番は捧げようと、題名を「ボナパルト」としたものの、皇帝になったと聞いて「ヤツもただの俗物」と激昂し、タイトルを「英雄」に変更しました。

偏屈

ベートーヴェンの肖像画は5~60点ありますが、笑っているものはありません。

難聴からがスゴイ

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聴覚を失い自殺も考えたベートーヴェンでしたが、「成すべきことを成さねば死ねない」と踏みとどまり、そこから名曲を連発。音を捉えるために、口に咥えたタクトをピアノの弦に接触させて、歯から伝わる振動で音の強弱やリズムを感じ取っていました。

浮浪者と間違われた

髪はボサボサで格好にも構わなかったことから、浮浪者と間違われ逮捕されたことも。後にウィーン市長から謝罪を受けました。弟子のツェルニーにも「まるでロビンソン・クルーソーのようだ」と思われる始末…。

引っ越し魔

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半生を過ごしたウィーンでは、なんと79回も引っ越しを繰り返しました。掃除ができず、部屋を汚しては移っていたようです。もちろん、環境を変えて新たな発想を練る意味合いも大きかったはず。

潔癖かつ神経質

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外見には無頓着なベートーヴェンでしたが、頻繁に手を洗う潔癖な一面を持っていたとも言われています。毎日飲んでいた大好きなコーヒーは、毎回きっちり60粒を数えて挽いたという神経質さ。細部へのこだわりは芸術家ならではです。

40歳のときに、18歳にフラれる

懇意にしていた医師の姪、テレーゼに結婚まで申し込み、フラれてしまいます。彼女に捧げた曲「テレーゼのために」が、悪筆のため「エリーゼのために」と読み取られた説が有力です。

民衆からの人気

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当時の音楽家たちはパトロンである貴族のために作曲していました。ベートーヴェンは初めて民衆に向けて音楽を作ったことから、ウィーンの人々にとっては英雄。彼の葬儀には市民の8%に相当する2万人が訪れたそうです。

松田さんに聞く!「東響119回の聴きどころ」

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ベートーヴェンの「フィデリオ」、「レオノーレ」序曲は、東響の新シーズンの幕開けにぴったりの曲! まるで「第九」のフィナーレのような歓喜の旋律が鳥肌ものです。
ボッケリーニの「マドリードの夜の帰営ラッパ」も大音響のスペクタクルで、ライブならではの迫力を全身で楽しんで。どの曲も滅多に演奏されないけれど、素晴らしい名曲揃いです!

Great hall of the world

松田さんに、世界の素敵なホールを紹介してもらいました。

01 フェニーチェ歌劇場(ヴェネツィア) 世界が憧れる美しいホール

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二度の火災から不死鳥(フェニーチェ)のように蘇ったこの歌劇場は、世界で最も美しい内装で有名です。「椿姫」などオペラ史に残る数々の名作がここで誕生しました!

02 ウィーン楽友協会(ウィーン) 音楽の神髄に触れる殿堂

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世界トップレベルの音楽家のみ演奏を許されたホール。毎年ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートが開催され、世界何百万もの音楽ファンが中継を楽しみます!

03 深センコンサートホール(深セン) エネルギーに満ちた音楽空間

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そびえる高層ビル、街中を走る電気自動車・バス――。アジアのシリコンバレーと呼ばれる深センの文化を牽引する、いま最も勢いのあるホールです。オーディエンスが熱い!

チケット購入方法は3つ!どれも手続きカンタンです!

インターネット予約・購入

インターネットを通じてチケットをお求めいただけます。24時間いつでもご利用可能です。

※事前の利用登録が必要です。

窓口での購入

実際にチケットを確認してのご購入。スタッフに質問もでき安心してご購入いただけます。会館2階のインフォメーションカウンター(案内/ショップ)にて承ります。

インフォメーションカウンター(会館2階)
窓口営業時間 11:00~19:00

電話予約

お時間のご都合に合わせてお求めいただける電話予約。オペレータが丁寧にサポートいたします。

りゅーとぴあチケット専用ダイヤル
025-224-5521
※11:00~19:00/第2・第4月曜日の休館日を除く

公演情報

詳細な公演情報は下記よりご覧いただけます。

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