Noism副芸術監督 井関佐和子「ニムラ舞踊賞」受賞
Noism副芸術監督の井関佐和子が、このたび、第38回ニムラ舞踊賞を受賞いたしました。
ニューヨークを中心に、欧米各地で活躍した長野県諏訪市出身の世界的な舞踊家、新村英一(ニムラエイイチ)氏。
ニムラ舞踊賞は、「祖国日本で後進育成のために貢献したい」という彼の意思により、親友であり良き理解者でもあった故藤原正男氏を通じて託された寄付金を元に1973年に創設されました。
以来、広く日本の舞踊界を対象として、前年までにもっとも優れた成果をあげた舞踊家、舞踊関係者が選ばれ、新村英一氏が生まれた長野県諏訪の地で授賞式が行われています。
【受賞理由】
Noism1の2017年6月公演において金森穣振付『Liebestod−愛の死』を、優れた身体能力を生かした大胆かつ繊細な演技を駆使して成功に導いた。また近年においては、副芸術監督としてNoismの活動の中枢に参画し、諸作品の再演をはじめ、カンパニーの活性化に大きく貢献した。
【受賞のことば】
この度は、このような素晴らしい賞を頂き、心から感謝いたします。
正直、受賞の知らせを聞いた時には、まず驚きの方が大きかったのですが、一番間近で私の成長と舞踊を見続けてくれている演出振付家の金森が一番喜んでくれたことが、何よりも嬉しかったです。
Noismがこの日本に誕生して15年が経ちますが、今まで一心不乱に過ごして参りました。舞踊を通して自らの生き様を魅せる以外何も能力のない私に、この賞は勇気を与えてくださり、大きなご褒美だと思っております。
ニムラさんが仰っている「過去のものを慈しみ、現在の信念を大切に、未来への希望を育てる。」この言葉がこの国の芸術の未来、舞台芸術の未来へ続くものだと信じ、これからも精進して参ります。
この度は本当にありがとうございました。
井関佐和子
▼「ニムラ舞踊賞」については、こちらのウェブサイトをご覧ください。
金森穣演出振付『Liebestod ― 愛の死』(2017年) Photo:Kishin Shinoyama