りゅーとぴあの宝物を集めた展示スペース「INFO BOX」ができました
1998年のオープン以来、20年以上にわたって、さまざまなコンサートや演劇などの舞台をお届けしてきたりゅーとぴあ。訪れたアーティストは数知れず、衣装や小道具なども膨大な数が蓄積されていました。しかし、そのアイテムの多くは、私たちスタッフにしか見ることができませんでした。
りゅーとぴあに眠る宝物の数々を、お客様にもご覧いただきたい。アイテムを通して、私たちの取り組みを知ってほしい。そんな思いから、新しい情報発信スペース「りゅーとぴあINFO BOX」を設置しました。2021年3月11日より当館6F展望ラウンジにて公開されています。
コンセプトは「りゅーとぴあの小さな美術館」。入場料をいただくほどではないけれど(無料です)、立ち寄ってくださった方の好奇心をくすぐり、りゅーとぴあに愛着を持っていただけるような展示スペースを目指しました。
新型コロナウイルス対策のコーナーも設置。コロナ禍でも芸術文化の灯を絶やさないよう、私たちが取り組んだことの一部をご紹介しています。
INFO BOXの設置場所として館内のさまざまなスポットを検討しましたが、6F展望ラウンジに広々としたスペースがあったこと、いつもキラキラと太陽の光が射しこんでいること、隣接する屋上庭園といっしょに楽しんでいただけることなどから、この場所に設置することを決めました。
実に100を超えるアイテムの中から、厳選された30の宝物を展示しました。ひとつひとつに説明パネルが付いています。説明文を編集していて気付いたのは、「どのアイテムにも物語があり、関わったスタッフやお客様の思いがぎゅっと詰まっている」ということです。衣裳の色にこだわって、何度も染め直してくれた衣裳さん。舞台技術スタッフに大切にされてきた道具たち。取材を進めていくなかで、心温まる瞬間がありました。
展示の仕方にもこだわりました。ただ単にBOX内に置くのではなく、奥行きを使って立体的に見せたり、宙に浮かんでいるように見せたり。どうすれば楽しんで見てもらえるか、細かいところまでスタッフで話し合いながら作り込んでいきました。施工時に、ふとお客様から「完成が楽しみね」「がんばってね」とお声がけいただき、スタッフ一同さらに奮い立ったのでした。
「OPEN!」と書かれた黒いボードは取っ手が付いており、お客様ご自身に開けていただくことができます。宝箱を開けるようなわくわく感をお楽しみください。
INFO BOXの中央にデジタルサイネージを設置し、りゅーとぴあブランドムービー などの動画を放映しています。
りゅーとぴあのさまざまな魅力をお伝えするために企画したINFO BOX。箱の数だけ魅力があり、歴史があり、物語があります。当館にお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
INFO BOX – PHOTO GALLERY