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Special interview 八木大輔さん(第2回) – 趣味は相対性理論?八木大輔さんのプライベートに迫る!

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(C)アールアンフィニ

Special interview 八木大輔さん(第2回)

11月12日(金)に新潟公演 を行う八木大輔さん。インタビュー第2回をお届けします。(第1回 第3回 こちらから)
八木さんの好きなピアニストや趣味についてなど、プライベートに迫る貴重なインタビューとなりました。

 

―ところで好きなピアニスト、尊敬するピアニストは?

八木さん 聴いて衝撃を受けたのは、プレトニョフとアルゲリッチ。この二人は本当に素晴らしい。プレトニョフは東京オペラシティの3階席で聴きましたが、前・横・後ろからと音が立体的に聴こえ、大ホール中に共鳴していました。濁りのない豊満な音を、大ホールの隅々にまで届けるのはとても難しいこと。自身の音質や響きについて、即座に判断できる高度な耳がないと不可能です。だからこそ「何て良い耳なんだ!」と驚愕しました。またアルゲリッチは、テクニックと歌心に惹かれます。CDを聴くとなぜか「自分も頑張ろう!」という気になります。あとはラフマニノフ。弾き方がとにかくロマンティック。ルバート(テンポを自由に加減すること)をよくやるのですが、全く下品にならない。聴くにつれ、絶妙な間の取り方が癖になります。自分もラフマニノフのような音楽家になりたいと思っています。

―日本人ではどうですか?特に最近は、若いピアニストが活躍しています。

八木さん 藤田真央さんが凄いなと。「チャイコフスキー国際コンクール」で2位に輝いた後に聴きましたが、びっくりするくらい音色の幅が広くて。その上に天性の歌心もあり、あのように弾けたらなと憧れます。

―凄いといえば、世界的ブランドの「シャネル」が八木さんを支援していますね。

八木さん 古くはピカソやストラヴィンスキーなど、シャネルの創業者は同時代の芸術家を支援してきたそうです。日本でも、若手演奏家を支援する「シャネル・ピグマリオン・デイズ」という取り組みが2005年から始動しました。僕は2020-2021年のアーティストとして活動しています。

―具体的にはどんな支援?もしかして衣装提供も?

八木さん 演奏機会の提供です。具体的には、銀座にあるシャネル・ネクサス・ホールで週末開催される60分のソロ演奏会の機会をいただけます。僕はこの10月30日(土)ソワレの公演に出演します。残念ながら衣装提供はありません(笑)。それでも若手音楽家にとっては、本番を多く経験することが何よりも成長に繋がりますので、本当に有難いです。

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慶應高校 入学式の写真

―慶應高校に通われていますが、なぜ音大の附属高校(音高)には進学しなかった?

八木さん 自分自身の成長と友達作りのためです。スポーツでも芸術でも学問でも、いろんな分野に秀でた方と知り合いになりたくて。そういう人たちと関われたら、人としての視野が広がり、成長するのかなと。音高から特待生の話もいただきましたが、周りとも相談して今の高校を自分で選びました。

―高校生活と演奏活動の両立が大変なのでは?

八木さん 演奏活動に理解のある高校なので、公演日は学校を休むことも可能です。それでも試験で点を取れなければ進級に影響しますので、楽屋で時間を見つけては勉強しています。

―趣味はありますか?

八木さん 言語を学ぶことですね。フランス語やイタリア語を学ぶのが好きです。あとは数学と物理。卒業研究では、相対性理論に取り組んでいます。ブラックホールの概念は相対性理論から生まれましたが、ブラックホールには式があり、その式は複雑なので、一年間かけて意味を読み取るのが研究です。それが今の趣味でもありますね。

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八木大輔さん直筆、相対性理論の式を書きつけたノート

Special interview 第1回 第3回 はこちらから

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