Special interview 山縣 美季さん(前編) – 「やると決めたらやる」信念の強さ
日本音楽コンクールで優勝、ピティナ・ピアノコンペティションで入賞と注目を集めている若手ピアニスト・山縣美季さん。この夏8/26(金)にりゅーとぴあコンサートホールでリサイタルを開催するにあたって、東京藝術大学で学びながらピアニストとして活動している山縣さんにロングインタビューをしました。
マイペースに、楽しみながらピアノを始めた子ども時代
――鎌倉ご出身ですね。山縣さんにとって鎌倉はどんな場所ですか?また、どんな子ども時代を過ごしましたか?
生まれてから今もずっと住んでいて、やっぱり親しみのある地です。最近はお仕事でいろんな場所に行くことが増えてきたのですが、鎌倉に帰ってくると安心するので、ここが好きなんだなあと思います。
子ども時代は、のほほんとマイペースに過ごしていました。友達と遊んだり勉強もしながらピアノを楽しんでいましたね。
――ピアノは4歳で始められたのですね。ピアノと出会ったきっかけを教えてください。
お友だちが習い事を始めていたのもありますが、母から「ピアノか体操のどちらかやってみない?」と言われたのがきっかけです。当時はピアノを選んでなんとなくゆるく始めました。
グループレッスンで、次のステップに進むことが楽しくて取り組んでいました。次々に譜読みをして周りより先に進めることが楽しくて、その頃からたぶん負けん気が強かったのかもしれません(笑)。
泣きながら歩いた帰り道、ふと空をみたら虹がかかっていました
――小学生の頃から数々のコンクールに入賞していますね。
はじめてコンクールに出たのは、カワイの音楽コンクールで6歳の時でした。コンクールをルーティンのように受け続けていましたが、お客様の前で演奏するのが好きだったのもあり、「舞台に立つのが楽しい!」と思って続けられました。
心に残っているのは、やはり2020年の日本音楽コンクールです。コンクールの時はすごい緊張感で、自分の演奏に対して悲観的になっていた時期でもあり、三次予選のあと駅まで反省しながら半泣きで歩いていました。ピティナが終わった直後だったため、時間がない中でとにかく準備しなくちゃいけなくて、でも気持ちが追い付いていけなくて…。必死に取り組みましたが、報われなかった…そんな気持ちでした。
そんな帰り道、空を見上げた時に虹がかかっていて、救われた気分になりました。今でも鮮明に覚えています。
山縣さんが撮った実際の虹の写真
「自身の性格を一言で表すと?」というスタッフの質問について、「やると決めたらやる」とおっしゃった山縣さん。信念の強さを持ち合わせた山縣さんがピアノと出会って、最初の壁にあたってしまった中学時代がありました。どのように立ち上がって音楽に向き合ったのか、ロングインタビュー<中編>にて語ります―。
中編につづく―
公演詳細
りゅーとぴあ会員限定コンサートVol.5
山縣 美季 ピアノ・リサイタル
~ピティナ特級入賞&日本音楽コンクール優勝!シャネルも支援する20歳の俊英~
2022年8月26日(金)19:00開演
全席指定 2,000円
チケット好評発売中!
※こちらの公演は「N-PAC mate 友の会フレンズ(入会金0円・年会費2,750円税込)」と「インターネット会員(入会金・年会費無料)」に入会/登録した方のみチケット購入ができます。
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