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Special Column 見よ、王たちの宴「5台ピアノの世界」

前回は公演1か月前に完売!今回も完売間近!!

残り約80席となり、完売間近となった「5台ピアノの世界」。しかし企画も準備も壮大なため、全国いつでもどこでも実施できる公演ではなく、どんなコンサートになるのか想像がつかない方も多いでしょう。そこで当公演の魅力について、前回(2019年5月)の公演を客席で体感した広報スタッフが、その経験をもとにコラムを書きました。

完売してからでは手遅れとなりますので、このコラムで興味をお持ちいただけましたら、今すぐにチケットをお買い求めいただくようお願いいたします。

コンサートホールに足を踏み入れた瞬間から…

Special Column 見よ、王たちの宴「5台ピアノの世界」の画像

コンサートホールに足を踏み入れた瞬間、まずは聴衆の誰もが、その光景に圧倒される・・・。それもそのはず、「楽器の王様」と称されるピアノ、しかも随一の大きさを誇るフル・コンサート・グランドピアノが5台も集結するのです。それはさながら王たちの宴、宮廷晩餐会のような趣です。

今回の宴のために用意されるピアノは、舞台下手から時計周りに、スタインウェイ(D-274)、ヤマハ(CF-ⅢS)、ベーゼンドルファー(Model 290 Imperial)、カワイ(EX)、そしてもう一台のスタインウェイ(D-274)。言うまでもなく、各社のフラッグシップモデルとも言うべき楽器です。

絢爛華麗に鳴り響くスタインウェイ、均整の取れた美しい音のヤマハ、透明感ある音色で輝きを放つカワイ、インペリアルという名に相応しい風格と“豊かな中低音”で全てを支えるベーゼンドルファー。この5台すべてを「ハウスピアノ」として有するのは、全国に約3,000館と言われる公共ホールの中でも極めて稀。

「5台ピアノの世界」の開催は、「新潟市民の宝」とも言うべき5台のピアノの魅力を一同に紹介できる機会でもあり、その意味においても大変意義のある公演かもしれません。

開館以来20年以上に渡り、夢見てきた企画。

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りゅーとぴあでは開館以来20年以上に渡り、「5台ピアノの世界」の実現を夢みてきました。今から3年前の2019年、「1コイン・コンサート」100回記念の関連企画としてついにそれが実現。他所ではまず聴けない貴重な編成であり、公演約1か月前には1884席が完売するなど大変な盛り上がりをみせましたが、準備・本番共にあまりにも壮大な企画であり、“最初で最後”の公演となるはずでした。

しかし「またぜひ聴きたい!」「もう一度開催を!」との声が市民の皆様から多く寄せられたことにより、3年ぶりに「りゅーとぴあの誕生日(開館記念日)」を祝う特別な公演として、再び開催する運びとなりました。

王たちの宴にふさわしく、狂乱必至の作品揃い!世界初演も!!

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注目のプログラムは、王たちの宴にふさわしく、“狂乱必至”の作品揃いです。ラヴェルの「ボレロ」、ホルストの「木星」、愉悦が溢れるガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」に「イタリアオペラメドレー」など、オーケストラの色彩感と5台のフル・コンサート・グランドピアノによる大迫力のサウンドが同時に味わえる、最高の選曲となりました。

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また、女性ピアニストだけで3台6手により奏されるラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」も聴き逃せません。3年前にも演奏されましたが、スタインウェイ2台に挟まれたカワイが清純な音色でコンサートホールいっぱいに輝きを放ち、心にしみる実に印象深い1曲となりました。

さらには幕開けの、このコンサートのために作曲された委嘱作「Five Kings」(ファイブ・キングス)の世界初演も楽しみでなりません。開演まで期待に胸が高鳴り続けた後、作品が初めて音になる瞬間・・・この感動は、きっと一生ものです。

満を持してりゅーとぴあへ帰ってくる「ピアノ・ツィルクス」

出演は白石光隆・田村緑・中川賢一・デュエットゥかなえ&ゆかりの5人。お互いを見渡しにくく、音を聴き合うことも難しい状況下での演奏となる「5台ピアノ」。その難易度は筆舌に尽くしがたく、当館コンサートホールの響きをよく理解し、さらにはピアニスト同士の信頼関係もなければ成立しません。

そこで前回(2019年)は、過去の「1コイン・コンサート」に出演経験のある人気ピアニストの中から共演経験のある5名を招聘。その際も一糸乱れぬ質の高い演奏を繰り広げましたが、一度本番を経験したことにより、さらにアンサンブルの精度が充実しました。

それでも妥協することはなく、6月~10月にかけて2泊3日のリハーサルをりゅーとぴあで計4回・延べ12日間開催。驚異的なクオリティに仕上がりました。

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6月にりゅーとぴあで行われたリハーサル

さらに今回は、5台ピアノを演奏するための「ピアノ・ツィルクス」(ツィルクスとはドイツ語でサーカスのこと)というグループ名を付した上で、満を持してりゅーとぴあに帰ってきます。ピアノの名手5人、計50指が激しく躍動する姿…それは間違いなく、震撼の“ピアノ・スペクタクル”となるに違いありません!

残り約80席で完売間近!次はちょっとお約束できません…。

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3階席(Lブロック)からの眺め

残席は、2階(Pブロック)と3階席(F・G・H・J・K・Lブロック)の計80席程度ですが、ピアノの大屋根を外して演奏する5台ピアノでは、音のブレンド具合も視覚的にも、2階Pブロックと3階席は良席です。

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2階席(Pブロック)からの眺め

5人のピアニストはもちろん、作曲家、調律師、りゅーとぴあのスタッフと当公演に関わるすべての方々が「前回を遥かに超える!」との想いに満ち溢れています。3年ぶり2回目となる「5台ピアノの世界」。これを逃せば…次の機会はちょっとお約束ができません。

絶対に今回はお聴き逃しなく!

広報スタッフ N

※2019年開催時の演奏動画をご覧いただけます。

・ラヴェル作曲・駒井一輝編:「亡き王女のためのパヴァーヌ」(3台ピアノ)
・エルガー作曲:行進曲「威風堂々」第1番
・シャブリエ作曲:スペイン

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