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石本酒造 代表取締役 石本龍則さまインタビュー【第4回】お酒も芸術も、独りよがりはいけない。お客さまと盛り上がるステージへ。

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石本酒造 代表取締役 石本龍則さまインタビュー。第3回はこちらから。

【第4回】 お酒も芸術も、独りよがりはいけない。お客さまと盛り上がるステージへ。

 

――地域の小学校で6年間、演奏ボランティアをされていた?

石本社長:はい。バンドメンバーの子どもが通っていた小学校に行かせてもらいました。演奏したのはやはりロックです。校歌をロック調にアレンジしました(笑)。

最初子どもたちは生のドラムの音に驚いていましたが、徐々に顔色が変わっていきました。「何これ、かっこいい!」と。これまでの校歌の概念を離れ、ルールから解き放たれた顔になっていました。

そのうちに不思議と子どもたちの大合唱が起きるんですよね。先生方も「こんなに大きな声で校歌を歌ったのははじめて」と驚いていました。
私たちの演奏ボランティアがきっかけで、ある子どもが「中学校でブラスバンド部に入ってドラムを叩きたい」と言ったそうです。その子が目的意識を持ってくれたことが、とてもうれしかったです。

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――実はりゅーとぴあは、音楽やお能、舞踊などのアウトリーチに力を入れている全国有数のホールです。

石本社長:なるほど。それなら私の言うこともご理解いただけそうです。
お酒や芸術に出会う機会のない方に、こちらからお届けする。ともに心を震わせて、幸せになれる。「お酒を飲んでうまかった」と「音楽を聴いて痺れた」は同じだと思っています。

ただ、決して忘れてはいけないのは、お酒や芸術を提供する私たちの側が独りよがりにならないことですね。音楽のライブでも一方的な押しつけでは盛り上がらないでしょう?
ステージはお客さまと共に作るもの。お客さまの気持ちに共感し、その高揚を増幅させ、お客さまからお客さまへと越乃寒梅の魅力を伝えてもらうにはどうすればよいのか…私は常にそのことを考え続けています。

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――社長の仕事は人の心を動かすことのように思います。

石本社長:人の心を動かすなど、おこがましいことです。
酒造りはエンターテイメントのようなもの。一人でも多くの方々に喜んでいただけたら幸いです。

 

――最後に今後のりゅーとぴあに期待することは。

石本社長:これからも、さまざまな舞台芸術を届けて欲しいと思います。文化を残すためには、本格的な芸術と、誰もが楽しめる企画、その2つのバランスと継続が大切だと考えています。
私たちもその一助となり、地域貢献したいと願うばかりです。

 

――石本社長、ありがとうございました。

石本社長:あともう一つ!たまにはハードロック、ヘヴィメタルバンドも来てくれるといいですよね(笑)

 

計4回にわたる石本社長のインタビューいかがでしたか。創業115年を迎えた老舗企業が胸に秘めた情熱とビジョンを垣間見ることができました。新潟を代表するブランド・石本酒造にホールスポンサーとして支えられ感謝の念に堪えません。ロングインタビューに快く応じてくださった石本社長と竹内常務に心より御礼申し上げます。

インタビュー第3回はこちらから。

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