APRICOT祝20周年!高校生メンバーにインタビュー「APRICOTってどんな場所?」
「APRICOTは好きですか?」という質問に対して、即座に「好きです」「大好きです」と答えた3人。高校生のベテランメンバーに、APRICOT担当歴8年の演劇スタッフ 今井さんと一緒にお話を伺いました。3分に1回は笑いが生まれるくらい、仲の良さが伝わってくる3人のボリューム感満載のインタビューです!
左から加藤悠さん(高2)、山崎花さん(高3)、猪股里彩さん(高3)
撮影:今井さん
目次
Episode1 APRICOTとの出会い
Episode2 APRICOTに入って成長したこと
Episode3 お互いについて
Episode4 先生方について
Episode5 APRICOTはどんな場所?
Episode6 お客様へメッセージ
Episode1 APRICOTとの出会い
悠さん APRICOTとの出会いは、お母さんと一緒に観た『赤毛のアン(2015年)』です。そのあとに入団の応募があることを知って、「ワークショップ行ってみる?」ってお母さんに言われて。それで応募して、面接受けて…
里彩さん 面接…?
花さん オーディションのこと?
一同 笑い
今井さん 悠だけ面接(笑)
花さん コンコンってドアたたいて?
悠さん 「失礼しまーす」って。
一同 笑い
悠さん だから、それまでは全然演劇とか興味がないくて…というか何も知りませんでした。おそらく初めて劇場に行ったのは、小学2年生くらいの時にNoismの作品だったかなと思います。「劇場って暗いな」と思いましたね。Noismの踊りが、何を表現しているのか、まだ小学2年生だったので分からなかったんですけど、とにかく衝撃でした。
花さん 私は、APRICOTを全く知らずに入団したんです。小学校の時に母とカラオケに行って、そしたら母が「この子は舞台の子だ!」って思ったらしくて、それでいつの間にかAPRICOTのワークショップに応募されていました(笑)。母が当日になって「あ、今日ワークショップあるから」と言って、気づいたらオーディションも受けていました。それまでは、りゅーとぴあのコンサートホールによく行っていましたけど、お芝居は全然興味なかったですね。1回も観たことがなかったです。
里彩さん 私は、5歳の時にAPRICOTの『赤毛のアン(2009年)』を観劇したらしいんですけど、それは記憶になくて…。その時に母がAPRICOTの存在を知ったようでした。母はお姉ちゃんをAPRICOTに入れたいと思っていたらしくて、私もそのついでに一緒に付いて行ったら、お姉ちゃんはワークショップに参加しなくて(笑)
一同 えええ
里彩さん それでお姉ちゃんの代わりにワークショップとオーディションを受けて入団しました。
悠さん 代わりに(笑)
今井さん なんか覚えているかも。妹が参加したのを覚えている気がする。
花さん 知らなかった~。
Episode2 APRICOTに入って成長したこと
里彩さん もともと自分に自信がなくて、人と話すのも怖いって思ってしまうくらい、自分の全部を否定してしまっていました。でも、APRICOTに入ってから、いろんな先輩から名前を呼ばれたり、いっぱい褒められたりして、私が存在していることに対してみんなが反応してくれていることが嬉しかったんです。今まで否定してきた自分を肯定してくれている気がしました。
今井さん 今の自信はどのくらい?
里彩さん このくらい!
花さん 入団したばかりの頃は、本当になにも考えていませんでした。でも、APRICOTに入ったらいろんな人がいて、それが衝撃だったんです。いつもは静かな子が演技ではパワフルになって、「こんなにすごい人たちが近くにいたんだ」っていう感動がありました。その驚きで自分の中で性格が結構変わって、入団当初は自己中心的な自分だったなと思うのですが、謙虚になりました!
今井さん そうかなぁ(笑)
花さん ええ!あー、実は謙虚になっていないかもしれない(笑)。でも、自分の中でそういう気づきがありました。それくらい尊敬できる人がたくさんいるってことが嬉しくて、追いつきたい、自分がなりたいっていう目標が見えました。
悠さん 演劇やっていたおかげで、物事を広い目線で見れるようになったなというのはありますね。舞台上で今起こっていることに意識を向けなきゃいけないので、そのおかげで、日常生活でも困っている子に気付いて助けたりとかできるようになったと感じます。
今井さん すごいよ。悠は本当にこの2年くらいで視野が広がった。気づいたら、私がやらなきゃいけないことも全部やってくれている…。
花さん APRICOTの中で一番視野が広いかもしれない。360度くらい見えていると思う(笑)
今井さん 悠に死角なしだね。
悠さん まあ、それまではやんちゃだったんですけど、先輩がいなくなってから「みんなのことをまとめないとな」って思うようになりました。それが高校生になってから、やっと出てきたのかなと思っています。
里彩さん やっぱり高校生になってから、劇団の一員として人とどう関わるか、どんな役目を果たすべきかを考えるようになりました。それまでは、先輩や戸中井さんから指示されたことをそのままやっているだけだったんですけど、そういうことじゃないなと。
花さん 先輩たちは、キラキラしていて、もう話しかけてもらっただけで超うれしくて!怒られただけでもちょっと嬉しかったり(笑)
里彩さん そういう先輩の姿をずっとみてきて、どうしてあんなに輝いているんだろうって思っていたんです。そしたら、自分のことだけじゃなくて周りのことも見ているし、劇団の、団体の中の1人として空間にどうやって貢献しているか、自分の役割を果たしているのか、すごく考えているんだなと気づきました。それで、私も最初はマネをして、だんだん自分が何に気付くべきなのかを自分で考えるようになりました。
あと、私はパフォーマンスリーダーなのですが、色んなメンバーを1人1人しっかり見るようになったので、リーダーになる前もメンバーのこと大好きだったけど、リーダーになってからみんなのいいところがさらに見つかって!
よりみんなのことがもっと大好きになりました!
今井さん いい先輩じゃん~!
里彩さん いい先輩です(笑) 。今、メンバーの子からは「里彩さん」って呼ばれているのですが、みんな距離が遠いなって実はちょっと気にしてて…もっと仲良くなりたいな。
Episode3 お互いについて
今井さん 悠にとっても里彩と花は先輩だけど、2人はどんな先輩?
悠さん 里彩さんと花さんは、楽しい人たち…だなと思っています。
里彩さん・花さん 笑い
悠さん みんなをまとめ上げることとか、しっかりしていてすごいなと思っています。
花さん 里彩はすごいんですよ。一瞬の通し稽古だったのに、1人1人の動きを細かく見て指摘して、「そんなところまで覚えているの!?私1人しか覚えていない!」ってよく思っています。
私は、里彩みたいに“細かく全体を見る”ことができないので、段取りがあやふやなシーンをみんなと一緒に「ここってどうだったっけ?」って確認できる場所をなんとか作ろうと意識しているんです。私が段取りを間違えていることもあるから、みんなと一緒に気づける機会を何とか作って、一緒に確認して、みんなと仲良く稽古を進めようと。
だから里彩のことを本当に尊敬していて、里彩の手が届かないところをなんとか…。できているかな?
里彩さん できてる、できてる。
今井さん 2人からみた悠はどう?
花さん いや、半端ないですよ。
里彩さん 動きも完璧に覚えているし、段取りも。(花さんに向かって)さっき、みんなができていないところを見てくれてるって言ってくれてたけど、悠もちゃんとみんなのこと見て、分かっていないところを代表して戸中井さんに聞いたり、みんなが活動しやすくしてくれているなと思います。
花さん APRICOTに悠がいなかったら、どうなっていたんだろうって想像できないくらい、本当に裏で沢山やってくれていて…。なんだろうね、教室の花瓶の花とか毎朝早く来て変えてくれるイメージ。多分、片付けも悠がいなかったら終わっていないです。本当に、尊敬しています。里彩と一緒に帰るんですけど、よく悠の話をして帰ります。
悠さん だからくしゃみが多かったのかな?
一同 笑い
Episode4 先生方について
悠さん やっぱり先生方は優しいので、何してもなんも言われない…。
里彩さん いやいや(笑)
花さん そんなことない(笑)。でも、怒ったりしないよね。
悠さん そうですね、怒ったりはしないです。僕は入団して初めての舞台で『砂の妖精(2016年)』という作品に出演したのですが、兵隊として登場することが多かったので、にらみつける表情を頑張ろうって意識していました。ししたら、戸中井さんから「表情良いね」って言われて、頑張っていたらその頑張りを見てくれているのを実感しました。
里彩さん 私も、この間の『砂の妖精(2021年)』が終わった後に、戸中井さんと話す機会があったんですけど、私が最初に出演した『星の王子さま(2014年)』の舞台で、お水を運ぶ役をしていたねという話になったんです。
今井さん あ~やっていたねえ!
里彩さん 本当に一瞬だけの役だったのに、そのことを戸中井さんが覚えていて、それを褒めてくれたんです。そのときに、きっと私だけじゃなくて他のメンバーのことも、最初から最後までずっと見てくれているんだろうなと思いました。
今井さん 稽古中はどう?
花さん 全然厳しくないです。
里彩さん 叱るっていうのはあまりなくて、「できないところをできるようにするには、こうするんだよ」って教えてくれている感じがします。できる子とできない子でメンバーを区別しているんじゃなくて、それぞれいいところがあるから、それを伸ばそうとしてくれているのかなと感じています。
Episode5 APRICOTはどんな場所?
―APRICOTは好きですか?
花さん 好きです!
里彩さん 大好きです。
悠さん 好きです。
悠さん APRICOTは…親戚みたいなイメージが強いですね。みんなと1つの舞台を作るから、絆が生まれるのかなと。公演が1つ終わるたびに感じています。
花さん おうちよりも安心できる場所で、学校や家で何かあった時に自分の気持ちがめっちゃ沈んでいても、APRICOTに来たらみんなと一緒に稽古をしたり講師の方からいろんなことを教えてもらったり、その時間ですっごくハッピーになれます(笑) 一週間の中で3回だけのレッスンだけど、自分の中で励みになっていて、学校の授業が終わったらAPRICOTに行けるって毎日楽しみにしています。だからすごく安心できるし、自分にとってホームだと思っています!
今井さん そんなこと言われたら泣いちゃうわ。
花さん 私も話しながら泣きそうになった!
里彩さん APRICOTに行ってから全部の考え方が変わって、いろいろ前向きな気持ちになれて…泣いちゃうね、これ。 自分が何になりたいのか、何が好きなのか、自分の知らない感情を持つ自分と沢山出会えたし、人がすごく好きになったので、お芝居と歌とダンスだけじゃなくて、人との繋がりの素晴らしさをAPRICOTが教えてくれました。今の自分とこれからの自分の芯を作ってくれたのがAPRICOTだなあって思います。
今井さん 泣いちゃうよ~。
Episode6 お客様へメッセージ
里彩さん 1人1人がAPRICOT大好きという気持ちを持っていて、1人1人形は違っていても、本当に強い思いで稽古に参加しています。メンバー全員がお客様に伝えたいメッセージを持っているので、ぜひぜひ劇場で受け取ってほしいです。
悠さん 演劇ならではの迫力、生の舞台だからこそ味わえる感覚を体感してください。
花さん 稽古を重ねるたびに、みんなの輝きが増していて、今作のテーマの1つの「一人ひとりが輝いている」を実感しています。絶対に観て後悔しないような作品にしますので、観てきてくれた方の何かのきっかけになれるような舞台になっていると思います。ぜひ、その輝きを観に来てほしいです!
最後に「皆さんで写真撮影します」と声がかかると、ポーズをどうするか相談する3人。なかなか決まらず笑い転げるも、最終的に決まったポーズがこちら。
皆さん、ありがとうございました!
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