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日本文化に飛び込もう!「能でよむ~漱石と八雲~」の豊かな世界

能楽師と浪曲師が雰囲気たっぷりに、夏目漱石と小泉八雲をよむ。

そこに三味線と琵琶の音色が響き合い、怪異な世界へ誘ってくれる・・・。

大人も子どもも日本文化を全身で楽しめる舞台公演「能でよむ」が、いよいよ10/24(日)に上演されます。この企画の生みの親で出演者でもある能楽師 安田登さんのコメントとともに、作品の魅力についてご紹介します!

日本文化に飛び込もう!「能でよむ~漱石と八雲~」の豊かな世界の画像
撮影:飯野高拓

【魅力1】予備知識はいらない!漱石と八雲を能の視点で紡ぐ文学世界へ出かけよう。

安田登さんは能楽師でありながら、これまで多くの文学作品を舞台化し、ご自身でも出演されてきました。NHK Eテレの人気番組「100分de名著」に出演するなど、能楽師にとどまらない活躍を見せています。

そんな安田さんが創作するのは、伝統文化の新しい演出! 能のメソッドを使って、新しい作品に生み出すのが特徴です。漱石や八雲、お能は難しいと感じていた方でも、予備知識なしで作品世界に飛び込んで、その楽しみに没入できるのです。

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撮影:川面健吾

二人の文豪、漱石と八雲は「能」という共通点がありました。漱石は長く能の謡を続けており、八雲は能の翻訳集を出版したがっていたほど。
「さらに漱石と八雲は生き方まで似ていました。八雲が暮らした場所、働いたところへ、漱石は不思議と続いていったのです」と安田さん。能を愛した二人が「能でよむ」で出会う。もしかすると漱石と八雲も、この公演を喜んでいるかも知れませんね。

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撮影:飯野高拓

「漱石の文体は朗読に合っています」と安田さん。「朗読することで意図が伝わり、さらに日本の能の手法で朗読することで景色が立ち上がってくるのです」

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撮影:川面健吾

「琵琶は霊的な音、三味線は俗世の音です。その違いを作中で確かめてほしいですね」

【魅力2】楽しみを増幅!「木ノ下歌舞伎」の木ノ下裕一さんのトーク付き。

「能でよむ」の不思議な魅力を、観客と一緒に読み解く「聞き手」として、木ノ下裕一さんが登場します。

あの「木ノ下歌舞伎」を主宰し、古典芸能に造詣の深い木ノ下裕一さんは、分かりやすくチャーミングな絶妙な語り口で観客をナビゲートしてきました。新潟公演でも客席を湧かせてくれるに違いありません。

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撮影:飯野高拓

【魅力3】観劇サポート付き!これからを先取る画期的なバリアフリー公演。

どんな方にも広く鑑賞してもらいたい。そんな思いから、本公演では「観劇サポート」をご用意しました。見えづらい方には鑑賞を補助する「音声ガイド」を、聴こえづらい方には「ポータブル字幕機」をお使いいただけます。

さらに、演目『吾輩は猫である』鼠の段 では、安田さんが手話を織り交ぜて演じます。
「実は数年前から手話を学んでいたのです。日本ろう者劇団の方から学んだので、手話とともに演劇を学んできました」と安田さん。招き猫のような手の動きで、手話で「猫」を表現するなど、言葉の意味を視覚的に見せてくれるのも楽しみですね。

日本文化に飛び込もう!「能でよむ~漱石と八雲~」の豊かな世界の画像
撮影:飯野高拓

「手話はコミュニケーション・ツールです。グローバル言語でもある。海外の人に手話付きで上演すると、言葉の意味が分からなくても伝わります。100年前の文体でも手話を付ければ、子どもにも伝わるからおもしろいですよ」

最後に新潟の皆様へメッセージ

安田さんは、「新潟は世阿弥が流された地・佐渡があり、テンションが上がります」と力を込めます。「大学時代、唯一持っていた詩集が良寛のものでしたし、僕にとって新潟は特別ですね」。

初めて舞台を体験する方から見慣れている方まで、文学、能楽、浪曲、琵琶音楽など日本古来の伝統文化を堪能できる「能でよむ~漱石と八雲~」。大人から子どもまで、ぜひりゅーとぴあで体験してください。

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