“才色兼備”を体現する、“ハープ界の若き帝王”が4年ぶりにりゅーとぴあへ!
今年から新たにスタートしたコンサートシリーズ、「りゅーとぴあ Best Selection2019」のラストを飾るのは、10/4(金)開催の「グザヴィエ・ドゥ・メストレ ハープ・リサイタル」。“ハープ界の若き帝王”としてその名を世界に轟かせるメストレは、確かなテクニックと端正なルックスで、まさしく“才色兼備”を体現するような人物です。音楽企画課長の榎本さんいわく「見た目だけではなく、中身もイケメン」なんだとか。榎本さんも思わず惚れた、メストレの温かな人柄が伝わるエピソードと共に、本公演の魅力をたっぷりとご紹介!
榎本さん:いきなりですが、質問です。第1位・斎藤工さん、第2位・綾野剛さん、第3位・高橋一生さん。さて、これは何のランキングでしょう?
―イケメンぞろいなのは分かりますが、ただの「イケメンランキング」というわけではなさそうですね…。
榎本さん:これは、とあるランキングサイトで今年6月に発表された、「色気のある男性芸能人ランキング」の結果なんです。斎藤工さん、綾野剛さん、高橋一生さん。納得の顔ぶれですよね!
―男性から見てもカッコいいと思えるような、独特の雰囲気が素敵ですね。ところで、そのランキングと公演紹介に一体何の関係が…?
榎本さん:もしクラシック音楽のアーティストで同じようなランキングがあったとしたら、確実にトップ1・2を争うだろうな、という人が、今度りゅーとぴあに来るんですよ。
©Gregor Hohenberg
―「貴公子」や「王子様」なんて言葉がピッタリな方ですね!ハープ奏者のグザヴィエ・ドゥ・メストレさん。ハープって、なんとなく女性が演奏するイメージがありますが…。
榎本さん:いえ、そんなことはないんです。古来、ハープは“王の楽器”とも言われてきました。旧約聖書に登場するダビデ王は、英雄で、ハンサムで、その上ハープの名手だったそうですよ。
ちなみに、メストレは由緒も正しいんです。フランス南東部・サヴォアの貴族の子孫で、世界最高のオーケストラの一つ、ウィーン・フィルのソロ・ハープ奏者を務めた後、ソリストとして世界的に活躍しているすごい方なんですよ。
―音楽家としても素晴らしいと?
榎本さん:おそらく100年後、22世紀のハープ奏者たちは、「21世紀前半にメストレがいたから、自分たちにできることがある」って思うんじゃないかな。それくらい、長いハープの歴史の中で革命を起こしつつある、大天才なんです。実は4年前、りゅーとぴあにお招きしたんですが、いやもう、度肝を抜かれましたね。
―どうしてですか?
榎本さん:ハープって、きらびやかな、雅な雰囲気があるじゃないですか。それはそのままに、さらに力強さも加わって、りゅーとぴあコンサートホールの大空間をハープ一台で支配してしまった。観客のみなさんも、メストレの一挙手一投足に、目も耳も心もくぎ付けになってました。全員が息を飲んで見つめる感じ。それでね、音が本当に美しくて、いささか手前みそですが、私がチラシに書いた言葉そのままだな、と。
―榎本さんはチラシになんて書いたんですか?
榎本さん:メストレさんの音は、“両手からこぼれおちる黄金の砂”のようだ、と。彼、背はモデルさんみたいに高いし、スリムだし、それでいて人柄までイケメンでしてね。鳴り止まない拍手にアンコールを2曲弾いて、ようやく楽屋前に帰ってきたので、「今日のコンサートは素晴らしかったです。実は1か月前に出演したラジオで、貴方の音楽の美しさを『両手から零れ落ちる黄金の砂のようだ』と申し上げたのですが、今日、私が嘘つきでないことが証明されました」とお伝えしたんです。そうしたら彼はニッコリと笑って、「僕も、あなたが言ってくれたことを嘘にしなかったことが、本当にうれしいよ!」って言ってくれて。
―音楽家としてだけでなく、人としても本当に素晴らしい方なんですね。
榎本さん:神様は彼に、音楽の才能と姿の美しさと心の温かさまで与えたのか、と。与えすぎだろう、と思いましたね。神様にお礼を申し上げたい気持ちでした。よくぞこのような人を、地上に遣わしてくださった、と(笑)。
―観客のみなさんが大喜びしたというのはわかりましたが、となると、りゅーとぴあの女性スタッフ陣も大騒ぎだったのでは?
榎本さん:そうなんです。ハープってほら、楽器を身体に抱きかかえるようにして演奏するじゃないですか。女性スタッフたちは終演後に、「ハープになりたい」って身もだえしてました(笑)。
榎本さん:極上の音色、そして華麗なオーラで人々を魅了する、グザヴィエ・ドゥ・メストレのステージをどうぞお見逃しなく!