3/8(金)「ジョイント・コンサート in おんぶん」出演 音楽アウトリーチ事業 第5期登録アーティストの活動を紹介します!
みなさまこんにちは。音楽担当おこぜです♪
来週、音楽文化会館でりゅーとぴあ音楽アウトリーチ事業「ジョイント・コンサート」を開催します。
このコンサートには、りゅーとぴあ音楽アウトリーチ事業第5期登録アーティストの小林浩子(ピアノ)とDuo KaKao(ピアノ×クラリネット)、そしてゲストアーティストとして、いわき市を中心にアウトリーチ活動をおこない、仙台フィルの団員でもある伊達LOW Strings(チェロ×コントラバス)の3組のアーティストが出演します!
今回のブログでは、第5期登録アーティストの1年の歩みをご紹介したいと思います!
―世界一厳しい聴衆を前にして―
新潟市近郊出身または在住で活躍する音楽家の中から、オーディションで選ばれた2組が、小学生向けのプログラムを作り、市内各地の小学校等に生の音楽を届ける「りゅーとぴあ音楽アウトリーチ事業」。2023年4月から、第5期登録アーティストが約20校の小学校を訪問しました!子ども達は、世界で最も厳しい聴衆です。面白いと感じれば熱中しますが、一瞬つまらないと感じればすぐに横を向きます。アーティストにとって、学校訪問は毎回が真剣勝負の場なのです。だからこそ、アーティストは自分が何を伝えたいのかを明確にし、入念な準備を重ねて演奏に挑みます。
ピアニストの小林浩子さんは、「ピアノの魅力を伝える」というテーマを掲げ活動しました。1曲目の「トルコ行進曲」ではなんとモーツァルトのカツラ(イマドキの人はウィッグと呼ぶのでしょうか…)を被って登場!小学生は目をキラキラさせて見つめます。途中はクイズなども交えてピアノの秘密を紹介しました。そして最後に、最も聴いてもらいたいショパン「バラード第2番」を。この曲に込めるパーソナルな想いを伝えて演奏すると真剣なまなざしでその姿を見つめる児童の姿がありました。
実際演奏したプログラムはこんな感じ。相手が小学生だからといって、知っている曲・分かりやすい曲ばかりを演奏するのではなく、「自分が聴いてほしい曲をいかに聴いてもらうかを考える」ことが大切だとアーティストもスタッフも実感しています。
小林浩子さんが演奏したプログラム
1.モーツァルト作曲 トルコ行進曲
2.ブルグミュラー作曲 18の練習曲Op.109より 第10番「すばやい動き」
3.シューマン作曲(リスト編曲) 献呈
4.シューマン作曲 子どもは寝入る
5.ショパン作曲 バラード第2番
クラリネットとピアノのDuo KaKaoは、「大人になっても挑戦する姿を見せたい」という想いを胸に取り組んでいます。プログラムの軸として選んだ曲はブラームス「クラリネット・ソナタ 第2番 第2楽章」。一般的にブラームスは玄人好みの作曲家。演奏中、子どもたちが常に集中力を保つのは難しいこともありましたが、そんな行く先々の子どもたちの反応に鍛えられてか、回を重ねるごとに演奏にもトークにも磨きがかかりました。
目の前の大人が全身全霊で演奏に打ち込んでいる。子どもたちはじっとその様子を見つめる。そんな濃密な音楽の時間を目の当たりにしました。
Duo KaKaoのプログラムはこの通り。どの小学校でも一番盛り上がるのはシュライナーの「だんだん小さく」。この曲が気になった人は是非調べてみてください(音源ではなく、動画を調べてください、これ絶対)。
Duo KaKaoが演奏したプログラム
1.ポーランド民謡 クラリネット・ポルカ
2.モーツァルト作曲 クラリネット協奏曲 第1楽章より
3.シュライナー作曲 だんだん小さく
4.ショパン作曲 幻想即興曲
5.ブラームス作曲 歌の調べのように
6.ブラームス作曲 クラリネット・ソナタ 第2番 第2楽章
彼らの音楽の旅はこれからも続きますが、今年一年の集大成となるのが3/8(金)開催の「ジョイント・コンサート」。世界一厳しい聴衆から鍛えられた音楽家は、どのように変わったのでしょう。このコンサートは、彼らの≪今≫を聴くことのできる、またとない機会です。
公演情報
りゅーとぴあ音楽アウトリーチ事業 第5期登録アーティスト
ジョイント・コンサート in おんぶん
開催日時:2024年3月8日(金)19:00 ~(開場 18:30)
会場:音楽文化会館
チケット:全席自由 1,500円、小・中・高校生 500円
※未就学児入場不可
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