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サクラ日記(春分)

2024年3月20日、桜の木には、まだ蕾しかついていませんが、春の息吹を感じます。
桜の開花予想日まであと15日、そして天空のお花見会まで18日となりました。
本日は嬉しいニュースをお知らせをします。

サクラ日記(春分)の画像
2023/4/4撮影

この度、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館は第23回JIA 25年賞を受賞いたしました。これは、日本建築家協会(The Japan Institute of Architects=JIA)が「25年以上の長きにわたり、建築の存在価値を発揮し、美しく維持され、地域社会に貢献してきた建築」を登録・顕彰するものです。

ここ数年は15から30の作品の応募と登録があり、その中から数点を25年賞として表彰してきた。25年以上の月日を経過しても尚、地域に貢献し、地域の人々に愛され、意義深い建物であることを改めて認定し表彰することで、建築が地域社会に中で果たしている役割や文化的な存在価値を広く認識していただく機会になれば幸いである。長寿世界一の日本に相応しく、長寿建築で日本の魅力を積み重ねていきたいものである。
(2023年度 JIA 25年賞 総評より引用)

開館25周年の締めくくりとなった今、受賞の知らせに大きな喜びを感じています。

私は、りゅーとぴあが開館した1998年に採用された職員です。最初の仕事は、施工者から設備の扱い方を教わることでした。担当業務は、設備の点検、修繕、そして平成28年度から平成30年度までは大規模改修に携わりましたので、この建築を造った多くの技術者を知っています。設計者:長谷川逸子さんと私の関わりは、長谷川さんがりゅーとぴあで取材を受けるときの日程調整や立ち合いをするのが最初の接点で、それから時折、運営状況を報告したりしていました。

25年間でたくさんのお客様との出会いがありました。あるお客様は「りゅーとぴあが出来て新潟の文化度がすごく上がった。他の街に住む友達に自慢できる」と話していました。足繁く通ってくださるお客様、お目当てのアーティストのため遠方からいらっしゃるお客様、散歩でお立ち寄りいただき昔話をお話になったお客様、お子様の発表をご覧になるお客様、そして「天空のお花見会 in 能楽堂」にご来場いただいたお客様、とても書ききれませんが、お客様の数だけ来館のきっかけや思い出がある事でしょう。

コンサートホールの舞台裏には壁一面のアーティストのサインがありますが、それはアーティストの皆さまがりゅーとぴあを高く評価してくださっている証です。劇場の舞台に立った方々は、客席のお客様一人一人の表情が見えて緊張感のある舞台だった、とおっしゃいました。舞台と客席が一体となるかけがえのない時間のひとつひとつがりゅーとぴあにあります。

JIA 25年賞の受賞はひとえに、りゅーとぴあをご愛顧くださり、また支援してくださる皆さま、りゅーとぴあを「美しく維持」している清掃員や職員のおかげです。

サクラ日記(春分)の画像

蕾から花へと変わるその瞬間を、私たちはただじっと待つだけではありません。春の訪れを共に感じ、能楽堂の新しい一面を発見できる場を作りたいと考えました。それが、「天空のお花見会 in 能楽堂」です。この小さな蕾が持つ無限の可能性と同じように、4月7日の天空のお花見会では、皆さまに新たな発見や出会いを提供できればと思っています。

次回、サクラ日記(清明)では、天空のお花見会直前の桜の状況をお届けします!お楽しみに。

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