青春を音楽に捧げる、ジュニアたちの熱い夏!
《「ジュニアオーケストラ・フェスティバル2019 in Hamamatsu」参加レポート》
全国から8つの公立ジュニアオーケストラが集結し、音楽を通して交流を深める「ジュニアオーケストラ・フェスティバル」。りゅーとぴあが会場となった2001年の新潟開催からスタートして以降、3年ごとに行われている夏の一大イベントです。そして今年、2019年は、待ちに待ったフェスティバルの開催年。8月18日、静岡県浜松市・アクトシティ浜松を舞台に「ジュニアオーケストラ・フェスティバル2019 in Hamamatsu」が行われました。
新潟市ジュニアオーケストラ教室からはB合奏が代表で参加してきましたので、その様子をご紹介します!
8月18日の本番へ向けて、前2日間はリハーサルのほか、開会式や交流会などのイベントが催されます。16日の早朝、新潟から500km以上離れた静岡県浜松市を目指して出発!「浜松へ行くのは初めて」というメンバーが大半で、初日からみんなテンション全開です!
ヤマハ、カワイ、ローランドといった世界に名だたる楽器メーカーの拠点があることから、“楽器の町”や“音楽の都”として知られる浜松市。フェスティバルの会場となるアクトシティ浜松の近くには、日本で初めての公立楽器博物館、「浜松市楽器博物館」があります。
早速、私たちも見学へ。古今東西のあらゆる楽器がズラリと並ぶさまは圧巻です!現代の楽器になるまでの変化の歴史を学べる展示もあり、自分の担当楽器の成り立ちに興味津々のメンバーも。珍しい楽器の音色を聴いたり、体験コーナーで実際に演奏したりと、博物館を満喫した様子でした。
「ジュニアオーケストラ・フェスティバル」では、各団体による単独演奏のほか、8団体の選抜メンバーから特別に結成された合同フェスティバル・オーケストラによる演奏も行われます。各地で活躍するジュニアオケの演奏を聴き、そして同年代の音楽家たちと共演することは、とても貴重な経験となるはず。
新潟ジュニアオケのプログラムは、今年3月のスプリングコンサートでも披露した、《ビゼー:「カルメン」組曲 第1番、第2番》。その中から、「アラゴネーズ」「ハバネラ」といった、歌劇「カルメン」を代表する楽曲を抜粋して演奏します。
本番の会場は、2,336席のキャパシティを誇るアクトシティ浜松の大ホール。普段立っているりゅーとぴあのステージよりも、さらに大きなホールでの演奏となります。いつもと違う環境に戸惑いながらも、B合奏指揮・永峰大輔先生の指導の下、集中力を高めて練習に取り組むメンバーたち。お揃いの“TEAM DAISUKE”Tシャツに身を包んで、みんな気合十分です!
選抜メンバーからなる合同フェスティバルオーケストラの演奏も、フェスティバルの見どころの一つ。今年は、《ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲》《シベリウス:交響詩「フィンランディア」op.26》の2曲で他県のジュニアオケと共演します。所属も音楽経験も異なる子どもたちが浜松で出会い、合同練習を経てどんな音楽を作り上げるのか。迫力あるリハーサルを前に、期待が高まります。
そして、17日の夜は全員参加の交流会へ。歓談やクイズなどのアトラクションを通して、他県のメンバーと交流を深めます。
新潟ジュニアオケはなんと、全国8団体を代表して交流会の司会進行&開会のファンファーレを務めました。息の合ったハーモニーと堂々とした司会ぶりは、さすが“TEAM DAISUKE”です!
いよいよ本番当日。新潟ジュニアオケの演奏は、全8団体中5番目です。出番を待つ間、他団体の個性あふれる演奏に聴き入る、子どもたちの真剣な表情が印象的でした。自分たちと同年代のオーケストラによる気迫にあふれる演奏から良い刺激を受け、いつも以上に士気を上げて本番に臨みます。
永峰先生の情熱的な指揮に導かれて、全員がフルスロットルで熱演を披露!会場中から盛大な拍手をいただき、演奏後はみんなが晴れ晴れとした表情を浮かべていました。中には、「今までで一番楽しく演奏できた!」と笑顔で話すメンバーも。
初めて立つホール。同年代のオーケストラの熱い演奏。高校3年生の卒団を控え、このメンバーでは最初で最後のフェスティバル参加。多くの刺激を受け、感じた思いを胸に挑んだ今回の演奏は、新潟ジュニアオケの新たな可能性を感じさせる、良い意味で“いつもとは違う”ものだったと感じます。
各団体の演奏が披露されたあとは、合同フェスティバルオーケストラのステージです。ジュニアたちの若いエネルギーに満ちた演奏からは、音楽への愛情と演奏を楽しむ気持ちが伝わってくるようでした。
「ジュニアオーケストラ・フェスティバル2019 in Hamamatsu」はこれにて閉幕。自分たちと同様に青春を音楽に捧げる同志たちと出会い切磋琢磨できた、素晴らしいフェスティバルになりましたね!
せっかく浜松市に来たので、もちろん観光も忘れずに。浜松を代表する銘菓「うなぎパイ」の生産工程の見学やお土産の購入ができる人気スポット、「うなぎパイファクトリー」にも行ってきました!
4日間におよぶ長旅となりましたが、みんな本当にお疲れ様でした!“TEAM DAISUKE”として共に過ごした熱い4日間は、忘れられない夏の思い出になったのではないでしょうか。貴重な経験を通してここで得たことを、今後の活動や自分自身の演奏に生かして、もっともっと成長いきたいですね!これからも“日本一イケてるジュニアオーケストラ”を目指して、がんばれ、新潟市ジュニアオーケストラ教室!