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Special interview 谷 昂登(前編)―北九州からはばたく若きピアニストの音楽人生、開幕。

5月13日(土)。りゅーとぴあに若き天才ピアニストが舞い降りる日。

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5歳頃、発表会 北九州市立響ホールにて

 谷昂登。名前の由来について、「『昂』は、たかぶる、のぼるという意味で、大きく成長して欲しいという望みだったようです。『登』は兄たちの名前にも使われていて、父が山登りが好きなので、この字を使ったと聞いています」と語る。

 音楽好きの両親の影響もあり、ピアノに触れるようになった。幼少期は体を動かすのが好きで、よくしゃべる子供だったという。小学生のころにはラフマノニフにハマり、学年が上がるにつれて、CDや音源でいろいろな演奏家の音楽も聴くようになるなど、どんどん音楽の世界にのめりこんだ。

 高校は音楽家を目指す学生が集う桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)に進学し、北九州から上京して学生生活を送った。音楽理論など専門的なことを学ぶにつれ、曲の背景などにも注目しなければならないことに気付き、自身が感じたことから作曲家自身がどう感じたか、に注視するようになったという。

「高校に入学し、ひたすら音楽に集中することができたのは楽しかったです。音楽史などいろいろなことを専門の先生方から学び、自分が知らないことの多さに気付かされました」。

 

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兄たちと、ソフトバンクホークスの応援に

 コロナ禍での学生生活になったが、未来の音楽家と共に切磋琢磨した日々だった。「同じように音楽を学ぶ人たちと一緒に過ごし、彼らとアンサンブルを組むことができて本当に良かった」。

 良い影響受けたのは高校時代だけではない。3人兄弟の末っ子である谷さんは、「長男もピアノを習っていたので、練習中に兄が部屋にきてフィードバックを受けることがありました。また、次男は絵画に興味を持っていてデザインを学んでいたので、その影響で音楽と絵画の関りなどにも興味を持ちました」と兄弟仲の良さが伺える。野球が好きで、家族で応援しているのはソフトバンクホークス。「テレビで観戦することが多いのですが、ピッチャーの配球や展開の予想をしながら見るのが好きです。家族一緒に試合を見たり、キャッチボールをしたこともありました」。

 

※この文章は4月末発送のN-PACmate通信(友の会会報紙)掲載の文章を加筆修正したものです。

 

公演詳細

りゅーとぴあピアノ・リサイタルシリーズNo.46
谷 昂登 ピアノ・リサイタル

2023年5月13日(土)14:00開演
S席:4,000円、A席:3,000円、B席:2,000円

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