「新人ほねこ」のジュニア邦楽日記 vol.2
【7月10日・苦悩と苦戦と挑戦。そしてその先に―】
7月10日は上級合奏メンバーによる「冬の一日」の練習でした。
実はこの「冬の一日」、プロの邦楽合奏団(日本音楽集団)が使う楽譜をそのまま使い、演奏しています。箏の細かくて速い動きやパート同士の激しいかけ合い。三味線のグリッサンド(指を滑らせ音が流れるように演奏する技法)や複雑なリズム。きわめて幅広い音域を多彩に奏でる尺八の旋律。和楽器の魅力が随所に光る名作です。
ただ、プロでも合奏するのが難しい作品。しかし子供たちは、楽譜に書いてある音符を弾くだけではなく、音の発音や強弱、演奏全体のバランスなど細部までこだわり抜きます。どんな音色が必要なのか、子供たちは苦悩・苦戦しながらも、「冬の一日」と本気で向き合う姿を見せてくれました。
7月25日の第26回定期演奏会ではきっと素晴らしい「冬の一日」が誕生しているはず。子どもたちが挑戦し、成長していく姿をぜひ、目に焼きつけていただきたいです。りゅーとぴあコンサートホールで感動の涙を一緒に流しましょう!
Who’s 新人ほねこ?
新潟市出身の25歳。好きな食べ物は「塩むすび」と「笹団子」。
子ども時代は新潟市ジュニアオーケストラ教室でバイオリンを演奏していたひとり。