「新人ほねこ」のジュニア邦楽日記 vol.3
【7月17日・合奏を通した人材育成】
7月17日と18日は夏期集中練習でした。ジュニア邦楽合奏教室の通常練習は土曜日の午後のみですが、朝から夕方までの練習が2日間というハードな日程でした。
集中練習初日の午前中、ある曲の合奏練習が予定時刻を過ぎても、なかなか始まらない場面がありました。子どもたちを見てみると準備も進んでいません。その時、指揮者の先生から「いつ始まるの?」と。その瞬間、場が静まり返りました。また、合奏練習が遅れて始まった後も、先生の指示や助言に対して返事や頷きがありませんでした。
この教室は音楽に触れることも目的のひとつですが、挨拶や返事などの基本や、周りを見て自分で考え動くなど、「人」として大切なことを音楽を通して学んでいきます。実際に私も子どもの頃にジュニアオーケストラで学んだ考え方や行動力は今に生きています。
ジュニア邦楽合奏教室は楽しいだけではなく、厳しいこと・辛いこと、学年を超えて学校では経験できない貴重なことも経て、子供たちが成長する場です。
子ども達はすぐに反省をし、対策を考えたようです。午後からは、先生からの指導に「はいっ!」と元気な返事が沢山聞こえてきました。曲と曲の間に行われるセッティング(楽器や椅子などを舞台上で入れ替える作業)では、中学生・高校生が積極的に周りをみて小学生に指示を出す姿、小学生も先輩に聞きながらテキパキと動く姿が見られました。行動が変われば、音楽も変わる。みんなでより良い音楽を作ろうとする真剣な姿が見られました。
定期演奏会では、小学校低学年から高校生まで、全員が無駄のない動きで行うセッティングも見どころ。ぜひこちらにも注目してください。
Who’s 新人ほねこ?
新潟市出身の25歳。好きな食べ物は「塩むすび」と「笹団子」。
子ども時代は新潟市ジュニアオーケストラ教室でバイオリンを演奏していたひとり。