「新人ほねこ」のジュニア邦楽日記 vol.5
【7月24日・ホールリハーサル】
今日はりゅーとぴあコンサートホールで行う最終リハーサルの日。楽屋口エリアでは箏や大太鼓などの楽器がずらりと並びます。
リハーサルはいつものように曲を弾くだけではありません。セッティングの位置や流れに加え、音の響きを確認します。子どもたちにとって1日でコンサートホールの響きに慣れること、これが最後の難関であり、リハーサルの醍醐味です。
合奏はそれぞれの楽譜を弾くだけでは成り立ちません。他楽器の響きを聴いて自分の音を出す。簡単に思えてなかなか難しいことです。響きを感覚で捉え練習を重ねていきます。
普段、音楽文化会館の練習室で練習をしている子どもたちにとっては、りゅーとぴあの空間の広さや残響時間があまりに違うので、「いつもと違う!」と大きな戸惑いが生じます。そのため、リハーサルの最初は音の強弱がうまくつけられず、平板な演奏になってしまいました。ですが、鯨岡先生をはじめ先生方は、合奏を視覚・聴覚のあるゆる面から教えています。教わった技術を最大限に活かして、りゅーとぴあの「響き」を自分のものにして行く子どもたち。どんな合奏が出来上がるのか、私も胸が高まりました。
Who’s 新人ほねこ?
新潟市出身の25歳。好きな食べ物は「塩むすび」と「笹団子」。
子ども時代は新潟市ジュニアオーケストラ教室でバイオリンを演奏していたひとり。