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「3年目ほねこ」のジュニア邦楽日記 vol.16【ジュニア邦楽合奏団メンバー2名が狂言公演「唐人相撲」に出演しました!】

12月8日(金)・9日(土)に開催された野村万作・萬斎狂言公演『唐人相撲(とうじんずもう)』に唐子(からこ)役としてジュニア邦楽合奏団の団員2名が出演しました!

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 「唐人相撲」は、唐(中国)に滞在していた日本の相撲取りが「帰国の前にもう一度相撲を見せてほしい」と唐の皇帝からお願いされ、何組もの臣下が相撲取りに挑戦しますが、なかなか勝てず、ついに我慢できず皇帝自ら相撲取りに勝負を挑むという物語です。野村萬斎さんをはじめ30人以上の狂言師が出演する大曲です。
 今回、箏パートの青木美瑚さん(小2)と高橋佐奈さん(小2)が唐の子どもの役人役で相撲を取る狂言に挑戦しました。

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 11月5日、最初のお稽古に参加しました。人生初めての足袋を履いて正しい姿勢の取り方や狂言での歩き方(すり足歩行)を学びます。そして、唐子役の最大の見せ場、唐子が相撲を取りに行く場面を作ります。偶然にもふたりともバレエを習っていたことが発覚!さっそくバレエの回る動きを取り入れます。また、「私ね~側転もできるよ~」と側転を披露!ふたりがアクロバティックに相撲をとる場面が誕生しました。

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 普段はジュニア邦楽合奏団に所属し、お箏を弾いているふたり。
 「邦楽」と一言でいっても幅広い意味があり、J-ポップのようなジャンルも含まれますが、一番狭い意味では近世(江戸時代)に盛んになった音楽を指します。
 時代別にすると、貴族の間で発展した古代の雅楽、武士を中心に発展した中世の能楽、町人が主体となる近世の邦楽(歌舞伎や箏曲など)、そして近代以降、身分や国籍に関係なく発展している現代邦楽と分類されていきます。

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 古典などの邦楽曲は縦譜が一般的ですが、ジュニア邦楽合奏団は五線譜を使った「現代邦楽」を中心として演奏しています。楽譜を見ると、狂言などの能楽から取り入れた音楽「お囃子」のメロディが登場したり、歌舞伎の音楽「長唄」の要素が取り入れられたりしているのです。自然とふたりにとっては、能や狂言の音楽が耳馴染みある音になっていたのでしょうか。
 「尺八の音が聴こえる~(実際は笛)」と狂言のお囃子にも興味津々の様子でした。

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 本番では、しっかりと唐子役を務め、お客様からも好評を博しました!とても素敵な機会となりました。

 

Who’s 3年目ほねこ?

新潟市出身。好きな食べ物は「塩むすび」と「笹団子」。
子ども時代は新潟市ジュニアオーケストラ教室でバイオリンを演奏していたひとり。
音楽企画課スタッフ&ジュニア邦楽合奏教室の担当として3年目を迎えました。
後輩の「おこぜちゃん」といっしょに日々奮闘中。

「3年目ほねこ」のジュニア邦楽日記 vol.13【『風と光と大地のうた』~ジュニア邦楽合奏団、新潟の歴史を知る!の巻~】の画像

さいしょから読む

「新人ほねこ」のジュニア邦楽日記 vol.1

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「3年目ほねこ」のジュニア邦楽日記 vol.17【新しい楽器が増えました!!】

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