まもなく開幕!Noism0 / Noism1「円環」
りゅーとぴあの専属舞踊団Noism Company Niigataの冬公演、Noism0 / Noism1「円環」の開幕が迫り、劇場でのリハーサルも佳境を迎えています。
作品についてはすでにさまざまなインタビューや記事でご紹介いただいているので、ここではちょっとしたウラ話を上演順にご紹介します!
Noism0+Noism1『過ぎゆく時の中で』
『過ぎゆく時の中で』は、東京・池袋で開催されている「サラダ音楽祭」(2021)で初演した作品です。
東京都交響楽団との共演で、アクティングエリアの後ろにはオーケストラがずらっと並んで生演奏するという、1回限りの贅沢なコンサートでの上演でした。
疾走感に溢れる曲で「これぞNoism!」という振付たっぷりに、Noism1が踊りまくります!
しかも今回は芸術総監督の金森穣も出演。
リハーサルでは、金森が踊り、井関が稽古をつけています。
コンサートホールの前舞台という狭いスペースで上演するために振り付けられた作品ということもあり、作品は下手(舞台を正面に見て左側)から上手(舞台を正面に見て右側)へ流れるように進んでいくのですが、東京芸術劇場(コンサートホール)での初演時は、客席からは見えないところでも上手から下手へ移動するために舞台裏を文字通り「疾走」していたメンバーたち。
今回は劇場版として演出を変えて上演するので、そのあたりの空間の使い方もお楽しみに!
Trailer part1 金森穣 インタビュー
Noism1新作『にんげんしかく』
近藤良平さんの振付・演出作品であるNoism1新作『にんげんしかく』は、衣裳にも注目です!
リハーサルが始まる前、まだ夏も真っ盛りの暑い頃に、近藤良平さんからメンバーに手紙が届きました。
そこには、「あなたがはじめて88%星に行く時に着ていく一張羅をデザインしてください」とのメッセージが。
Noism1メンバーそれぞれが描いたデザイン画を元に、アトリエ88%のデザイナーたちが作った衣裳を着て踊ります。
近藤さんからは「ダンボールを使う」というメッセージも。
それがまさかこんなことになるとは!!
音楽は、内橋和久さん(音楽家・ギタリスト)が、「ダクソフォン」という非常に珍しい楽器を用いて演奏したアルバム《Singing Daxophone》から。
誰もがどこかで一度は聴いたことのある名曲ばかりで、終演後にはあなたも口ずさんでしまうかもしれません!
(スタッフも、気づいたら毎日鼻歌で歌っています♪)
Trailer Part2 近藤良平氏 インタビュー
Noism0新作『Suspended Gardenー宙吊りの庭』
そして最後にお贈りする、Noism0新作『Suspended Gardenー宙吊りの庭』。
現Noism0メンバーの井関佐和子と山田勇気に加えて、かつてNoismメンバーとして長く活躍した2人、宮河愛一郎と中川賢がゲスト出演。気心を通り越して(?)「身体心知れた」40代の舞踊家4人が揃います。
舞台上にはたった4人しかいないのに、そこに構築される世界の密度の高さは、この場に至るまでにそれぞれが重ねてきた時間、経験、そういったものが舞台に滲み出ているからかもしれません。
トン・タッ・アンさんの曲も、最初のフレーズを聴いた瞬間に「あぁ、アンの曲だ」とわかるのはなぜなのでしょう。
この作品では映像も大きな役割を担っています。いつにも増して、「どこから観るか」で見える世界が全く変わってきます。円熟した舞踊家にしか醸し出せない身体を、舞台近くのお席でかぶりつきで堪能するのも良いですが、舞台全体が俯瞰で見渡せる2階以上の高さのお席もオススメです。
初演前にここでは多くは語りませんので、どうか、劇場で見届けてください!
Trailer Part3 井関佐和子・山田勇気・宮河愛一郎・中川賢 対談
公演名「円環」の名のとおり、時間や時空を想像させる3作品。
この公演を見ることによって、本当に幅広い表現があること、身体はどこまでも可能性に満ちているということ、未知を知った時の幸福感を、ぜひ味わっていただけたらと思います。
りゅーとぴあの劇場でお待ちしております!
★特設サイト 「円環」
★公式サイト Noism Company Niigata