若者たちの熱いパワーを浴びに来ませんか?間もなく開幕!Noism2定期公演vol.16
りゅーとぴあ専属舞踊団Noism Company Niigataの研修生カンパニー・Noism2定期公演vol.16の開幕が迫り、リハーサルも佳境を迎えています。
16回目の開催となる定期公演を前に、Noism2がどんな集団なのかという実態と共に、今回の定期公演の見どころをご紹介します!
そもそもNoism2とは…?
Noism2はりゅーとぴあ 専属舞踊団Noism Company Niigataの研修生カンパニーです。
Noism2のメンバーは、プロの舞踊家を目指し、独自の訓練方法であるNoismメソッドとNoismバレエを用いて、日々研鑽を積んでいます。
Noism2に入るには?新潟に暮らしているの?
Noism2のメンバーは、オーディションで選抜されます。
オーディションで選ばれたメンバーは、国内外から新潟に居住を移し、活動しています。
メンバーの年代は?
20代前半の9名が所属しています。(2025年3月時点)
新潟市内の小学校へのアウトリーチなど、新潟の地域に根差した活動を行っているのもNoism2の研修生たちです。
そんな研修生たちの、年に1度の定期公演を、是非とも見ていただきたいと願っています。
Noism2メンバーについて▶詳しくはこちらから
【見どころその1】 Noism2の代表作『火の鳥』
<作品あらすじ>
自分に自信の持てない“少年”が“火の鳥”の存在により、段々と自分の殻を破っていきます。そこに嫉妬した“青年たち”が現れ、“火の鳥”は激しく痛めつけられてしまい、その火は消えてしまいます。“火の鳥”を助け出すことのできなかった意気地のなさを“少年”は悔み、1人涙を流します。その姿をみた青年たちは、負い目を感じ、“少年”と共に涙を流しはじめました。すると…
Noism初心者の方にこそ、見ていただきたい作品の1つです。
実はこれまでに「OTHERLAND」(2011)での初演以来、Noism2の定期公演でも3回、それ以外にも県内のイベントや中学校等でも何度も上演されており、ありがたいことに毎回好評をいただいています。
本作品は、人を持ち上げるリフトなどのテクニックも盛りだくさんで、スタミナ配分も難しい作品です。その為、Noism2の研修生たちにとっては、プロの舞踊家になる為の大きな壁の1つともいえるでしょう。
人の心を震わせる為に、ただ振付をそのままなぞるのではなく、ひとつひとつの動きがどうしたら伝わるのか、まだ知らない自分の可能性と格闘しながら、大きな壁を越えるために、研修生それぞれが自分自身と向き合い続けます。
緩急のある動きとエネルギーに満ちた本作品、若手の舞踊家だからこその、みずみずしさがほとばしります。
【見どころその2】現役Noism1メンバー振付の新作!
Noism1の舞踊家として活動している中尾洸太と樋浦瞳がNoism2への振付を担当した新作も、今回の定期公演での見どころの1つです。
Noism2と同年代(20代)の2人の振付家がゼロから創り上げていく作品だからこそ、若い年代のお客様にも見ていただきたいです。
『It walks by night』演出振付:中尾洸太
「選択」が大きなテーマと語る中尾の新作は、集団とその中に現れる個人との対比が印象的な作品です。
バレエ音楽の巨匠・チャイコフスキー作曲《交響曲第6番》の第3・4楽章を使用して描かれる本作品。中尾がチャイコフスキーの交響曲第6番を聴き終わった後に知った、楽曲が創られた背景にある想いに駆り立てられ、創作を始めたと語っていました。研修生たちは、この音楽の壮大さに飲み込まれないよう、ひとりひとりが“個人”として舞台で生きていけるよう修練しているように感じました。
『とぎれとぎれに』演出振付:樋浦瞳
「人が生まれてくる前」のことが大きなテーマと語る樋浦の新作。
テーマを聴いて、難しいかも…と思ってしまったそこのあなた。
お腹の中の赤ちゃんのような姿になったり、うねうねと身体の中を巡る細胞のような動きだったり、見ていると、どんどんその不思議な世界観に吸い込まれていきます。
舞台上には、大きな紙が敷かれているのですが、この紙が変幻自在。
あっと驚くような形に変化することも…!?
紙は、当然のことながら1回使用するとぐちゃぐちゃになり、完全に元の形に戻すことは出来ません。これは、舞踊もその日の舞台はその場の1回限りであるということを示す役割があるのだそうです。
驚きと発見の多い樋浦の新作。樋浦は本公演でプロの振付家デビューをします。ぜひ1人でも多くの方にその瞬間を見ていただきたいです。
いよいよ今週末開幕のNoism2定期公演。
このブログを執筆している私自身もNoism2の研修生と同年代ですが、これだけの情熱と覚悟をもって、日々の稽古を積み重ねているメンバーに刺激を受けることも多く、頑張らなくてはと身が引き締まる思いです。
1つの舞台に若者が人生を注いでいる姿は、どの年代の方にも、何か心に響くものがあると思っています。
定期公演はあくまでも通過点であり、研修生たちは、プロの舞踊家を目指してこれからも自分自身を磨き続けていきます。日々積み重ねてきたものの集大成として、年に1度の大舞台をどうぞ見届けてください。
劇場でお待ちしております!
*stage information*
Noism2 定期公演vol.16
3/8(土)17:00・3/9(日)15:00開演
全席指定¥2,500 U25¥2,000 高校生以下¥1,000
りゅーとぴあ 劇場
https://noism.jp/npe/noism2vol-16/