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APRICOT祝20周年!輝きが止まらない、若き役者たちにスペシャルインタビュー

劇場公演が2年ぶりとなるAPRICOT。今夏、20周年を迎えるAPRICOTが挑む「APRICOTの銀河鉄道の夜」でメインキャストを務めるフレッシュな4人に、お芝居に対する姿勢から今回の作品への意気込みまで、インタビューしました!

APRICOT祝20周年!輝きが止まらない、若き役者たちにスペシャルインタビューの画像

Aチーム ジョバンニ 早川 杏さん(左下)、カンパネルラ 猪股里彩さん(左上)
Bチーム ジョバンニ 皆川日喜さん(右下)、カンパネルラ 小池遥斗さん(右上)

《前回の「APRICOTの銀河鉄道の夜」をみて、憧れて入団しました》

―APRICOTは歌と踊りとお芝居をふんだんに取り入れている舞台が特徴ですが、皆さんが一番好きなことは何ですか?

一同 お芝居です!

遥斗さん 人前に立って何かするのが楽しくてAPRICOTに入りました。

杏さん 私は前の銀河鉄道の夜(2016年夏上演)を観て、APRICOTに憧れて入りたいと思って入団しました。 なので、今回この作品に出演できてすごくうれしいです!

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―今回、ジョバンニとカンパネルラはダブルキャストですね。

日喜さん ジョバンニの気持ちをしっかりと理解するために、つけられた演出を杏さんと常に共有しています。

杏さん 「このセリフで目線を下げる」という細かい点も、戸中井さん(演出)が指導してくださるので、日喜さんとともに一つ一つ話し合っています。

 

―Aチーム、Bチームと分かれていますが、それぞれのチームでどんなことを話しますか?

杏さん カンパネルラとジョバンニはお互いを信頼している仲なので、私も先輩の里彩さんのことを最近「里彩ちゃん」と呼ぶようにしました!

里彩さん 「今日から里彩ちゃんって呼びます!」って宣言されました。

杏さん やっぱり里彩さんって言うと距離が遠くなっちゃうので(笑)

里彩さん 嬉しいですね。

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遥斗さん 日喜さんがAPRICOTに入団した時から結構仲が良かったです。ゲームの趣味とかも合ったりして(笑)  去年の夏公演「チョコレート・アンダーグラウンド」(公演は新型コロナウイルスの影響で中止)では2人で主役をやることになってました。

日喜さん 今回、ジョバンニとカンパネルラで一緒に歌うシーンがあるので、何回も歌の練習をしています!

 

《ジョバンニとカンパネルラが秘める、互いへの想い》

―メインの役を演じる皆さん。それぞれ、演じるキャラクターやお互いの存在をどう思っていますか?

日喜さん ジョバンニにとって、カンパネルラは完璧で、きっとカンパネルラになりたいくらい尊敬しているんじゃないかな。

杏さん
 ジョバンニはカンパネルラに対して憧れている部分があると思うし、「カンパネルラなんか本当にいいな」というセリフにあるように、お金持ちで完璧なカンパネルラのことをうらやましいとも思っているのかも。

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遥斗さん カンパネルラがザネリを助けるシーンがあるのですが、そういう「人を救う」という部分が自分にはあまり足りないところなので、カンパネルラを尊敬しています。

あと、ぼくはジョバンニのことを本当にいい子だなと思っていて。毎日お母さんの看病するのとか、自分がジョバンニの立場だったらたぶん毎日はできないと思うので、ジョバンニに対しても尊敬の気持ちがあります。

 

里彩さん カンパネルラはお金持ちで背が高くて勉強ができて、欠けているところがないように見える子。

ジョバンニと距離を置いてしまっているけど、でも本当はジョバンニのことをすごく気にしていて、ジョバンニに対して申し訳ないという気持ちを持っているのかなって思っています。

でも、本当は、カンパネルラはジョバンニと昔みたいに話したいなと思っているんじゃないかな。

お芝居の最初のほうはジョバンニと話すシーンが少ないけど、動きや目線でジョバンニのことを気にしているシーンがあって、ジョバンニに対する気持ちが動きでも出せたらいいなと思っています。

APRICOT祝20周年!輝きが止まらない、若き役者たちにスペシャルインタビューの画像
 

《舞台を作る上で、意識していること。工夫していること》

―お芝居をする上で意識していることはありますか?

日喜さん ぼくはジョバンニに変身します。練習のとき、ジョバンニを演じるってなったら心をはもう、ジョバンニです!

杏さん 私は逆に“自分”で演じるというか、ジョバンニにはならないように意識しています。 初めてお芝居をしたときは、セリフをこう喋る、こう言わなきゃいけないというのがあったのですが、入団して3年目くらいから「自分の気持ちも乗っけなきゃな」という意識が芽生えてきました。

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里彩さん 私はセリフとしてじゃなくて、喋りたくなったら喋るようにしています。 戸中井さんがよく、「リアクションだよ」と言ってくださるので、何を見て、何を思ったかが言葉に出るようにしています。用意したものをなぞるんじゃなくて、『その瞬間で、自分の目で見て、自分の心で感じて、自分の言葉になる』ようにしています。

 

―メインの役どころとなると覚えるセリフも多くなりますね。

里彩さん セリフを家で頭にいれてくるのですが、稽古場でいざやってみると緊張してしまって、頭が真っ白になってしまうことが多いです。 なので、稽古で場面を進めていく中で覚えていくっていうのが私のやり方かなって思っています。

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日喜さん ぼくは全然(セリフを)覚えられません。

一同 笑い

日喜さん でも、自分の部屋で夜に練習しているので今はセリフが入っています。

里彩さん 逆に掛け合いだと難しいなと思っていて、覚えにくいなと思っています。

杏さん 相手のセリフも覚えなきゃいけないので。

遥斗さん ぼくは、私生活や学校とかで気づかれないようにこっそりカンパネルラのセリフを言ったりして、少しずつ日常生活の中で覚えるようにしています。 学校だと休み時間とか友達と喋っているときとかにさりげなく言う感じで覚えられるようにしていました。

《「人はちいさな1粒の砂。その中で光が燃えている」という歌がまさにAPRICOTのメンバー1人1人のことを言っているような感じがしています》

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―今作のタイトルに「APRICOTの」がついています。

日喜さん 全体的に、“APRICOTならでは”の物語みたいな感じです。

遥斗さん 本で読む以上に、歌やお芝居を通して舞台上で「銀河鉄道の夜」の作品を観ることで、見える景色も変わってくると思います。

杏さん APRICOTってやっぱりキラキラしていて元気がすごいので、APRICOTの元気の良さと、宮沢賢治の銀河鉄道の夜がいい感じにマッチしている作品になっています。

里彩さん 銀河鉄道の夜には「人はちいさな1粒の砂。その中で光が燃えている」という歌があるんですけど、それがまさにAPRICOTのメンバー1人1人のことを言っているような感じがして。今回のテーマの1つだなと。

1人1人の、この作品に対する思いや気持ちがキラキラ輝くのが「APRICOTの銀河鉄道の夜」なんじゃないかなと思っています!

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―APRICOTにとって、節目の年の作品に出演されるお気持ちを聞かせてください。

日喜さん 20周年という記念の年に、主役ができることを誇りに思っています。


杏さん 
先輩たちが受け継いできた伝統が20年間も続いているので、責任感があります。 先輩方がいたからこそ、今のAPRICOTがあるので、つないでいかなきゃなと思っています。


里彩さん
 本番が終わって、カーテンコールが終わった後にお客さんが拍手をしている瞬間、こんなにたくさんの人がAPRICOTを観に来てくれているんだって嬉しくなるんです。

そういう沢山の人とのかかわりが20年間ずっとあったから、今までAPRICOTが続いてきたんだなとすごく思います。 カーテンコールの時はお客様の顔が見えているので、お客様にお会いできるのが楽しみです。


遥斗さん
 いままでの公演も一生懸命やってきましたが、大きな節目だからこそ、全力で、自分ができることを全部出し切りたいなと思います!

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―最後にメッセージをお願いします。

里彩さん 「銀河鉄道の夜」は世界観が壮大で、星や銀河のながれ、汽車からみえる野原など、空間がすごく大きく動く作品だと思います。 劇場に来てくだされば劇場の大きな空間でダイナミックな動きを感じていただけるのではないかなと思っています。

遥斗さん 舞台上にいるAPRICOTのメンバーがキラキラした星の1つだと思って観てほしいですし、みんなの歌も、あと自分のカンパネルラのセリフにも耳を傾けてほしいです。

日喜さん 銀河鉄道の夜は風景がきれいです。頭のなかでも想像しながら、存分に楽しんでほしいです!

杏さん キラキラしている舞台全体を楽しめる作品になっています。自分も長セリフもちゃんと覚えて歌も完璧にして演じるので、ぜひ楽しんでください!

 

―皆さん、ありがとうございました!

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