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食欲の秋、キャラメルボックスの秋。

食欲の秋、キャラメルボックスの秋。の画像

演劇企画課の今井さんにお話しを聞きました。

―― よろしくお願いします。秋めいてきましたね。芸術の秋、睡眠の秋、いろいろありますが、今井さんの秋は何ですか?

今井 ズバリ「食欲の秋」ですね。秋はサンマや焼き芋などおいしいものが旬を迎えて想像するだけでお腹が空きます。

―― つい先日、今井さん職場が赤福を食べているのを見ました。伊勢名物の。

今井 こ、こんなところでバラさないでくださいよ(恥)。赤福は賞味期限が2~3日しかないので、仲間と一気に食べました。

―― 今井さんは食いしん坊キャラ決定ですね。さて、今日はキャラメルボックスという、おいしそうな名前の劇団による公演をご紹介いただきます。

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「光の帝国」2009年 (C)伊東和則

今井 演劇集団キャラメルボックスは東京を中心に活動している、設立30年を超える老舗劇団です。「人が人を想う気持ち」をテーマに、誰が観ても楽しめる、エンターテイメントな作品を作り続けています。

30年以上も人気を維持している理由は、創り上げる舞台の面白さはもちろん、お客様一人一人をとても大切にしているところです。一度見たらファンになってしまう、魅力的な劇団なんです。

―― 11/5(日)開演 『光の帝国』は、どんな作品ですか?

今井 今年、直木賞と本屋大賞をW受賞した人気作家・恩田陸さんの小説「光の帝国」を原作に描いたファンタジー・ストーリーです。このお芝居は以前にもキャラメルボックスで上演された作品で、初演は2009年に、上演時間60分の短編演劇として発表されました。

そして今回8年ぶりの再演となるのですが、上演時間も2時間弱にボリュームアップして、脚本の成井豊さんが「これこそが決定版」と太鼓判を押す仕上がりになっています。

食欲の秋、キャラメルボックスの秋。の画像

「光の帝国」2009年 (C)伊東和則

―― 『光の帝国』は全国10か所を巡る作品で、もう初日を迎えたのですよね。

今井 はい。私、新潟公演に先駆けて東京公演の初日を観てきました。私は2009年の「光の帝国」をDVDで観ていて、それも十分楽しめたのですが、今回はさらにグッと素敵な作品になっていました。

再演にあたり、脚本もすべてのシーンに手が加えられ、キャラクターの内面がより深く描かれています。いろんな役に感情移入してしまって、ボロボロ泣きながら観てました。キャストも一新され、新しい「光の帝国」に生まれ変わっています。

―― ストーリーについて教えてください。

今井 一度読んだ書物を完璧に暗記してしまう力を持った少年を軸に、不思議な力を持つ一族を描いた物語です。

少年は自分が持つ能力によって孤独を感じ、誰にも心を開けずにいるのですが、そんなときにある人物と出会い、友達になります。友達との交流をとおして、少年は孤独や葛藤から抜け出して大きく成長する、そんなお話です。

―― 古事記も、枕草子も、平家物語も、シェイクスピアも一度読んだだけで完璧に暗記できるとなっていますね。羨ましいです。今井さんなら何を暗記したいですか?

今井 とにかく道が覚えられないので、地図を暗記したいですね。暗記したところで地図読めないんですけどね。

食欲の秋、キャラメルボックスの秋。の画像

「光の帝国」2009年 (C)伊東和則

―― 改めて作品の見どころを教えてください。

今井 今回の公演は、グリーティングシアターというシリーズの1つです。このシリーズは、行ったことのない場所に行き、会ったことのない人に出会う、というコンセプトのもと始められたもので、演劇初体験の人にも十分に楽しんでもらえるように、という思いで創られています。

まだキャラメルボックスを観たことがない方、さらには演劇を観たことがないという方に、全力でお勧めしたい作品です。今回は人気作家の小説の舞台化ということなので、読書好き、恩田陸ファンにも観てもらえると嬉しいですね。

―― 最後にHPをご覧の皆さんに一言お願いします。

今井 最近感動してないなあという方、おすすめです。きっと、ふわぁ~とあったかい気持ちを持ち帰っていただけると思います。

このグリーティングシアターは全国10か所を巡る公演で、新潟が大千秋楽。最後の公演地です。新潟公演を逃すと、今回の「光の帝国」は二度と観れませんので、ぜひお見逃しなく。

―― ありがとうございました。

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