りゅーとぴあの子どもの劇団 APRICOTメンバーにお話を聞きました
若月 向日葵さん(左) 伊藤 琳さん(右)
―― よろしくお願いします。APRICOTでは春に「ハイジ」を上演しますよね。その辺りについてお聞きしたいと思います。まずはお名前を教えてください。
伊藤さん ハイジを演じる3人のうちの1人、伊藤 琳(いとうりん)です!小学校6年生です。
若月さん ハイジの叔母・デーテ役で、演出リーダーをやっています若月 向日葵(わかつきひまわり)です!高校2年生です。
―― APRICOTがどんな劇団か、教えてもらえますか?
伊藤さん はい。アプリコットは2001年に正式にスタートした、りゅーとぴあの子どもの劇団で、小学4年生から高校生までの約50人の子どもたちが在籍しています。専門の先生による週3回のレッスンを受けながら、年2回、春と夏に舞台を創って発表しています。
―― 昨年の夏は「小公女」でしたよね。そしてこの春は「ハイジ」。いずれも世界中で愛される名作中の名作です。
若月さん 「ハイジ」はスイスの作家さんが書いた物語が原作となっています。
物語は、両親のいない女の子・ハイジが、アルプスの山小屋に住むおじいさんに預けられるところから始まります。日本ではアニメの「アルプスの少女ハイジ」が有名だと思います。最近は某CMも話題ですよね(笑)
実は、原作とアニメ版では設定が少しだけ違っていて、アプリコットの舞台は原作をもとに描いています。アニメ版を知っている人には、その違いも楽しんでもらえると思います。
―― 公演タイトルが「ハイジ」-スタジオ・トライアル- です。この、スタジオ・トライアル、というのは?
伊藤さん 3月に上演される「ハイジ」は、ハイジ全編の中から一番美味しいところ、メインシーンを抜き出して上演する、試作版なんです。試作版といっても、1つの公演として見ごたえのある作品になるよう、いろいろなことに挑戦しながら稽古を進めています!
―― トライアルということは、いずれフルバージョンもあるのでしょうか。
若月さん はい。8月にはりゅーとぴあの劇場で「ハイジ」本公演を行います。「ハイジ」の物語は大作なので、1年かけて丁寧に、そしてダイナミックに創り上げていきます。
―― 3月の会場はスタジオAです。120席ほどの小劇場のような空間になりますね。
伊藤さん 客席と舞台の距離が本当に近いので、アプリコットの団員たちから溢れ出るエネルギーが直に伝わると思います。
若月さん 劇場公演では、セリフや歌をマイクを使って客席に届けていますが、スタジオは100%生声です。一人ひとりの表情や息づかいまで聞こえるのはスタジオ空間ならではなので、アプリコットの魅力を感じるには絶好の公演です。
―― 改めて作品の見どころを教えてください。
伊藤さん スタジオ版「ハイジ」は、なんとハイジ役が3人います!クララやペーターなどの役も何人かの役者がシーンごとに代わる代わる演じていきます。
シーンごとに役者が代わるのはこのスタジオ公演だけです。他にも劇場公演では見ることのできない演出がたくさんあるので、この公演はある意味特別バージョンです。
若月さん 今回の作品は、脚本を書いてくださっている笹部博司さん(りゅーとぴあ演劇部門芸術監督)の「いつもと違うアプリコットにしたい」という一言から始まりました。音楽も振付も衣裳も、いままでとは一味違う、でもAPRICOTの魅力はたっぷり、そんな作品を目指しています。
―― 最後に読者の皆さまへメッセージをお願いします。
若月さん ハイジに出会う人たちは、天真爛漫なハイジの素直さや優しさに救われ、ハイジと同じように前向きに人生を歩んでいけるようになります。この舞台が、お客さんにとっての『ハイジ』になれるように、精一杯がんばります!
伊藤さん 子どもから、おじいちゃん、おばあちゃんまで、家族みんなで楽しめるお話です。観てくださった方が元気になるハイジを演じたいと思います。りゅーとぴあのスタジオでお待ちしています。
伊藤さん・若月さん ぜひ観に来てください!