【11月7・8日上演 真夏の夜の夢】見どころたっぷりお伝えしちゃいますインタビュー!
本日より東京芸術劇場で上演される『真夏の夜の夢』が、いよいよ11月にりゅーとぴあにやってきます。
多方面から注目される本作について、「三度の飯より舞台が好き」なりゅーとぴあ演劇企画課の小野塚さんからご紹介していただきましょう!
小野塚さん:よろしくお願いします!今年のりゅーとぴあ主催公演の中でもイチオシの演劇公演なので、魅力をたくさんお伝えしますね。
―本作品、実は苦難があったと伺いましたが。
小野塚さん:新型コロナウイルスの影響で、上演できるかどうかギリギリまで検討が続いて、なんとか上演に踏み切ることができた公演なんです。そのため、こうして皆様にご紹介が出来ることを嬉しく思います。
本当にスゴイ要素てんこもりの公演なので、ぜひ多くの方にご覧いただきたいです。
ここがすごいポイント1:実力派の役者が勢揃い!
―スゴイ要素の1つ目を教えてください。
小野塚さん:まず1つ目、出演者がとても豪華な顔ぶれです。鈴木杏さん、北乃きいさんを始め、テレビでも舞台でも活躍されている役者さんばかり、総勢18人が出演します。
1人でも存在感の強い役者さんが、18人も集まってひとつの舞台に乗るわけです。それだけでも豪華な公演ですよね。
―舞台上に18人の豪華俳優…。圧巻の舞台になりそうですね。
ここがすごいポイント2:大胆なアレンジ・野田秀樹渾身の潤色作!
小野塚さん:続いて2つ目、今回の『真夏の夜の夢』は「野田秀樹版」であること。日本を代表する劇作家の1人である野田秀樹さんが、ウィリアム・シェイクスピア原作の「夏の夜の夢」に大胆なアレンジを加えて作ったのが「野田秀樹版」です。
―ふむふむ。「野田秀樹版」だと、どんな作品になるんですか?
小野塚さん:野田さんの特徴である「ことば遊び」や「リメイク」というエッセンスが存分に盛り込まれた結果、『真夏の夜の夢』にはなんと!かの有名な文豪・ゲーテの作品「ファウスト」で主人公を惑わせる悪魔・メフィストフェレスが登場します。 シェイクスピアの作品にゲーテのキャラクターが登場するんですよ。本当に大胆なリメイクなんです。
―えっ!!メフィストフェレスが登場するんですか?これは奇想天外な展開になりそう。
ここがすごいポイント3:演出はルーマニア演劇界の巨匠シルヴィウ・プルカレーテ
小野塚さん:最後、3つ目のすごいポイントは、この破天荒な「野田秀樹版」を、ルーマニア演劇界の巨匠シルヴィウ・プルカレーテさんが演出すること。 ヨーロッパ各地の演劇祭に招かれるような超一流の演出家が、野田版「真夏の夜の夢」をどう料理するのか、非常に注目が集まっています。
―ルーマニアから日本へ遠路はるばるいらっしゃったんですか?
小野塚さん:稽古が始まった9月は来日が難しい状況だったのですが、「ならばオンラインで」ということでズームを使って日本とルーマニアをつないで稽古をしていたそうです。
現地の担当さんが、「画面越しなのにプルカレーテさんの迫力がすごい」と言っていたので、非常に力を入れて作りこんでいるんだと思います。
―画面越しでも伝わる巨匠のパワー…。どんな演出になっているのか楽しみです!
目が離せないドタバタ劇。ぜひ気楽な気持ちで観ていただきたいです。
―それでは最後に、小野塚さんが考える見どころを教えてください。
小野塚さん:まずなにより「ことば遊び」の楽しさです。シェイクスピア作品はまるでなぞかけのような問答やかけあいでお話が進みます。そこに野田さんのエッセンスも加わっているので、ポンポンと続く言葉のラリーに気持ちよさすら覚えると思います。
それとお話自体が恋人の取り違えから起こるドタバタ劇なので、気楽な気持ちで観ていただきたいですね。
―お話を聞くと、ワクワクした気持ちになってきました。
小野塚さん:ビックリ箱をあけるようなつもりでご覧いただけたらと思います(笑) りゅーとぴあではもちろん感染対策にも細心の注意をはらって公演を行っていますので、安心してお越しください。
ちょっと日々の生活を忘れて、非日常のハチャメチャな世界にどっぷり浸かって楽しんでいただけたらと思います。