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『どこまでも世界』をどこまでも追いかけてみた①

8月、お盆明け早々の週末。
小野寺修二さんと、4月に実施したオーディションの合格者が一同に会し、「どこまでも世界 新潟ver.」作品創作がスタートしました。

実はこの企画、「小野寺さんに新潟の人たちと作品を創ってほしい!」という演劇スタッフの熱烈なラブコールにより実現したもの。
とはいえ「いきなり作品を創るのはちょっとハードルが高いよね…」ということで、約2年間に渡って単発ワークショップを複数回実施。幅広い年代の参加者とコミュニケーションを取りながら、毎回さまざまな身体表現を試みてきました。
そして2024年4月、一緒に作品創作に取り組む参加者のオーディションを行い、過去のワークショップ参加者も含めた11名の出演が決定。練習日程や会場等、あれやこれやの調整を経て、冒頭の作品創作スタートに至ります。

稽古初日はウォーミングアップも兼ねて、さまざまな身体の使い方を実験。
重心のかけ方や腕の上げ下げなど、普段あまり意識しないような基本動作を、改めて見つめ直します。

『どこまでも世界』をどこまでも追いかけてみた①の画像

『どこまでも世界』をどこまでも追いかけてみた①の画像

こちらの写真は、
「3人で前に進む中で誰かが先頭に出てくる。その先頭ポジションはどんどん人が入れ替わる。ただし、積極的に前に出たいわけではないからポジションの奪い合いではない動き」
というルールで、実際に動いてみた参加者たちの様子。
(動画を撮っておくべきでした…!)

『どこまでも世界』をどこまでも追いかけてみた①の画像

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ルールを提示するのは小野寺さん。実験なので、みんなでとにかくどんどん動いてみます。
もちろん小野寺さん自身も常に考えながら、時には迷ったり悩んだりしながら、参加者と一緒に試行錯誤します。

『どこまでも世界』をどこまでも追いかけてみた①の画像

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『どこまでも世界』をどこまでも追いかけてみた①の画像

その場で提示されたシンプルなルールの下で即興的に生まれてくる表現を、1つ1つ取り出して、表現方法としてもっと掘り下げるか方向性を変えてみるか、徹底的に吟味する。小野寺さんが「これは実験なんです」と何度も口にした取り組みは、ひたすらこの繰り返しでした。
それはやがて、思わず視線が奪われるような吸引力を持った動きとして、ひとつの表現方法に昇華され…こうやって新しい表現が生まれてくるのだと、そう思わせられた瞬間でした。

どんどん魅力的に変わっていく動き。参加者たちもそのことを強く実感していたようで、誰もが生き生きと楽しそうに、時間も忘れて稽古に取り組みました。
その熱中ぶりは、思わずスタッフが「そろそろ休憩を…」と、(苦笑しながら小野寺さんをチラリと見つつ)声掛けしたほど。
どうやら、稽古初日はとても良いスタートダッシュを決められたようです。

次回は、劇場での作品創作の模様をお届けします。

<続く>

 

★Photo Album 2024.8.16

『どこまでも世界』をどこまでも追いかけてみた①の画像

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