『どこまでも世界』をどこまでも追いかけてみた②
『どこまでも世界』の作品創作が始まった翌週末、劇場には立派な舞台美術が組み立てられました。
三方に黒い壁、窓枠と黒いドア、そしてソファやミニテーブルなどの小道具。
舞台床には黒のリノリウムが敷かれています。
りゅーとぴあの劇場は、演出や照明の効果を最大限に活かせる「ブラックボックス」と呼ばれる黒一色の造り。その特徴にパーフェクトマッチ!な舞台です。
この空間にどんな世界が立ち現れるのだろう、と想像力をかき立てられます。
(この後からお届けする写真は黒くて暗いものが多いですが、何卒ご容赦を…)
ということで、創作ワークショップ2週目は劇場での稽古から幕開け。
なんとも贅沢な創作環境です…!
今回取り組む『どこまでも世界』という作品は、新潟の人たちとつくる“新潟バージョン”として、いわゆる「再演」となる創作です。
そのため作品の大枠は既に決まっており、まずはそれらの動きを教わるところから稽古が始まります。
ダンスの「振り移し」とはちょっと違うのですが、身体表現メインの作品なので、動きはとても多くなります。
次から次へと伝えられるシーンに、皆さん、よくついていけるなあ…。
(余談ですが、今回の参加者の年齢幅は20代~60代です)
シーンをこまかく区切って、動きを身体で覚えて、まわりと間を合わせる。
稽古はひたすらこの繰り返しで進みます。
そんな稽古のひとコマを動画で撮影してみました。
どうやったらそこの動きが揃うの…!?と思うようなワンシーンです。
「一糸乱れぬ」とはまた違う、自由なのにどこかでピタリとはまる瞬間がたまらない、緩急のついた動き。
ここから更に磨きがかかるのですから、本番への期待が高まりますね!
稽古風景を撮影していてふと思ったこと。
全員がとても熱心で、真剣で。
時間も忘れるほどがむしゃらに取り組んでいて。
こんな風にがんばっている人たちの舞台を、1人でも多くの方に知ってほしい。
最終回として、次回は発表公演当日の様子をお届けします。
<続く>
【小野寺修二とつくる演劇「どこまでも世界 新潟ver.」発表公演】
日時:2024年9月1日(日)16時開演
(受付開始15時30分/開場15時45分)
会場:りゅーとぴあ 劇場
料金:無料(全席自由・要申込み)
★お申込みはこちらから
演出:小野寺修二
演出アシスタント:藤田桃子 三浦真央
出演:
オーディション選出メンバー(五十音順)
飯塚智恵子 池田三紗 小黒沙耶 加藤典子 越戸陵賀 小林敦 先川史織 佐藤朋音 関沙耶香 高橋喜大 三浦真由
カンパニーデラシネラ
崎山莉奈 藤田桃子 小野寺修二
★Photo Album 2024.8.23 – 8.29