知れば知るほど音楽は楽しく、奥深い!
音楽企画課のA.Oさんにお話しを聞きました。
―― よろしくお願いします。今日は、オペラ「トスカ」についてお聞きしていきますね。
A.Oさん お手柔らかにお願いします!
―― オペラといえば、A.Oさん自身も音楽大学で声楽を専攻し、オペラに出演されていたとか?
A.Oさん は、はい(汗)。大学のカリキュラムで、半年間でオペラを2本上演する授業に参加していました。私自身は、今にして思えばよく舞台に立たせてもらえたなあというくらい出来の悪い学生だったので、思い出すのも恥ずかしいのですが…。
でもその時に、歌の勉強と並行して、オペラを上演するための裏方の仕事もたくさんやらせてもらったので、とても貴重な経験でした。
―― さて、10月の「トスカ」本公演の方からお聞きします。日ごとに注目が集まっていますが、その理由は何ですか?
A.Oさん 全国の公共ホールやオーケストラが手を組んで、世界レベルのオペラを製作する、「全国共同制作プロジェクト」による今回の「トスカ」は、世界的な映画監督である河瀨直美さんが演出を手掛けるということで今年もっとも注目されているオペラです。
―― 映画『殯(もがり)の森』の監督・河瀨直美さんですね。オペラの演出とは驚きです。しかも「トスカ」は元々人気のある演目ですから、期待が高まります。
A.Oさん 「トスカ」はオペラの聖地といえるイタリアで繰り返し演奏されるオペラの中でも公演回数が上位5位にランクインするほど。メロディメーカーと呼ばれる作曲家プッチーニがその腕を存分にふるって作ったこのオペラは、名アリアや美しい旋律がたくさん散りばめられた名作です。
―― その名作を、河瀨さんがどう演出するのか。
A.Oさん 原作の舞台はイタリアのローマということで実在の場所を舞台としていますが、今回の河瀨さんによる演出では古代日本をモデルとして、時代設定も場所も大きく変えています。
誰も見たことがないような「トスカ」になるだろうと、我々スタッフの間でも今から期待が高まっています。
―― おお!古代日本が舞台のトスカ!
A.Oさん その歌劇トスカを100倍楽しむためのレクチャー付きミニ・コンサートが、9月の「トスカ」プレ講座です。
―― このプレ講座はA.Oさん自身が内容を企画されたと聞いています。
A.Oさん はい。トスカを初めて観る方も多いのではないかと思いまして、あらすじや主要キャストのキャラクターについてなどのレクチャーを聴きながら、トスカの名シーンや名曲を生演奏で楽しんでいただく約70分のレクチャー付きコンサートとして企画しました。
―― りゅーとぴあのレクチャー付きコンサートといえば、音楽探偵・茂木大輔さんのコンサートがお馴染みですが、知っておけばおくほど音楽は楽しいし、奥深いですよね。
A.Oさん 音楽の聴き方は人それぞれ。ただ聴くだけで鳥肌が立つような感動もありますが、ほんの少し曲にまつわるエピソードや作曲家のことを知っていると、聴き手が音楽から受け取るものが変わってくると思います。
多面的な音楽の楽しみ方をしていただきたくて、レクチャーと名の付くコンサートはスタッフが全力投球で制作しています。
―― この「トスカ」プレ講座、10月の本公演のチケットを持っている人は入場無料なんですね。このインタビューを読んで「トスカ」に興味が湧いた方は、本公演を買ってしまった方がお得です。
A.Oさん そのとおりです。ぜひ本公演のチケットをご購入いただいてからのご来場をおすすめします。入場時に本公演のチケットをご提示いただくと、このプレ講座は入場無料です。
でも、この「トスカ」プレ講座を聴いてからチケットを買いたい方もいらっしゃると思うので、実はそんな皆様のために特典をご用意しました。
―― どんな特典ですか?
A.Oさん プレ講座終演後、本公演「トスカ」のチケットをご購入いただくと、りゅーとぴあの1コイン・コンサートVo.92「弦楽三重奏」のチケットプレゼントがついてきます。これはプレ講座終演後、当日限定で、プレ講座のプログラムをご提示いただいた方のみの特典ですのでご注意ください。
―― 最後にHPをご覧の皆様へ一言お願いします。
A.Oさん この「トスカ」プレ講座は、新潟出身であるバリトン歌手の三浦克次さんと、テノール歌手の内山信吾さん、また本公演でトスカ役のカバーキャストをつとめるソプラノ歌手の佐藤亜希子さんといった、第一線で活躍されている実力派歌手をお招きしています。
ピアノも本公演のコレペティトゥールである服部容子さんにお願いしていますので、ミニコンサートとはいえ聴きごたえ満点のコンサートとしてお楽しみいただけます。
またナビゲーター役には音楽ジャーナリストの飯尾洋一さんをお招きしています。飯尾さんに、「トスカ」のあらすじ解説の合間にオペラのこぼれ話や作曲家プッチーニについてのお話もしていただきますので、ぜひこのプレ講座で音楽とレクチャーを満喫してください。
―― ありがとうございました。