どうしたら来ていただけるかを考える
音楽企画課のOさんにお話しを聞きました。
―― 今日は、毎年秋の恒例、「りゅーとぴあ特割コンサート」をご紹介いただきます。
Oさん よろしくお願いします。「特割コンサート」は毎秋恒例ですが、お客様から「何度聴いても楽しい」とのお声をいただいています。演奏は東京交響楽団。りゅーとぴあで年6回の定期演奏会を行っている、おなじみのオーケストラですね。
特割コンサートは、オケの名曲ばかりをつめこんだ1時間のコンサート。今までにオーケストラを聴いたことがない方や、小学生・中学生のお子様がいらっしゃるご家族におすすめしたい公演です。
―― オーケストラ初心者向けということですか?入門編みたいな。
Oさん そのとおり。ですが、入門編と言われると「お勉強」みたいな気がしませんか。
―― 確かに。私はひねくれているので、「別に入門も勉強もしたくないよ」と思ってしまいます(笑)。
Oさん そのバリアを、なんとかして取り除きたいのです。
ですから「入門編」であり「初心者向け」の内容ではあるけれども、この特割コンサートは「お勉強」して聴いていただくコンサートではないことを宣言します。
―― 今日のOさんは気合いが入っています。
Oさん この特割コンサートでは、とにかくオーケストラの楽しさをお伝えしたいという思いが私たちにはあるので、どうしたら楽しんでもらえるか、コンサートに足を運びやすいか、ということを徹底的に考えました。3つのおすすめポイントを申し上げていいですか?
―― ぜひぜひ。
Oさん ポイント① なんといっても親しみやすいプログラム。
名曲コンサートと銘打った公演はたくさんありますが、この特割コンサートのプログラムは、ブラームスのハンガリー舞曲第5番や、運動会の徒競走でおなじみの「天国と地獄」序曲、そしてイギリスの作曲家エルガーの「威風堂々」など、曲名は知らなくてもどこかで聴いたことある、有名なフレーズが入った曲ばかりです。しかも1曲あたりの演奏時間が5分前後なので、リラックスしてお聴きいただけます。
―― 聴いたことのある曲なら、オーケストラに興味がなくても行きやすいですね。
Oさん さらに、ディズニーのメロディーにのせて演奏しながら、ナレーション付きでオーケストラの楽器紹介をする、「ディズニーのメロディーによる管弦楽入門」という特別な曲も演奏します。これは東京交響楽団のコンサートでしか聴けない曲です。
―― ディズニーが流れると、子どもたちのテンションが上がるのが分かります。
Oさん ポイント② 指揮者のトーク付きコンサート。
曲間に指揮者自ら簡単な曲紹介を入れるので、プログラムに載っている解説を読まなくても楽しみながらお聴きいただけます。スタッフとしては一生懸命プログラムを作っているので「読まなくてもいい」とは言いにくいのですが(笑)。
―― 家で熟読してもらえると、うれしいですね。
Oさん ポイント③ 10月20日(金)までの特別価格1,500円。
東京交響楽団の名曲コンサートが1,500円で聴けるのは、このコンサートだけです。10月21日からは1枚2,000円となります。
―― お早めにご購入ください、というわけでございます。
Oさん 実は、新潟市では毎年、市内の小学校5年生全員をご招待する「わくわくキッズコンサート」を実施しています。わくわくキッズコンサートを聴いた小学5年生が、その日の夜、お家の人に楽しかったコンサートの話をして、お父さんお母さんから「子どもと同じコンサートを聴いてみたい」との声が寄せられ、一般向けに「特割コンサート」がスタートしました。
―― 特割コンサート、誕生のウラ話ですね。
Oさん でも、わくわくキッズとまったく同じ内容ではつまらない。そこで、特割コンサートだけの特別プログラムが毎回入ります。
今回は、新潟市ジュニア合唱団をゲストに招いて、「ビリーブ」と宮川彬良作曲「幸せはすべての人に」の2曲を特別プログラムとして演奏します。実は新潟市ジュニア合唱団が東京交響楽団の演奏で歌うのは初めてなんです。記念すべきコンサートでもある今回の「特割コンサート」、ぜひたくさんの方に足を運んでいただきたいと思います。
―― ありがとうございました。