『リア王』-影法師-

『リア王』-影法師-チラシPDF
演劇終了

りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ 第二弾『リア王』-影法師-影が映しだす、王の悲劇と悟り

開催日時
2004年12月15日(水)
19:00 ~

2004年12月16日(木)
19:00 ~

2004年12月17日(金)
19:00 ~

2004年12月18日(土)
19:00 ~

2004年12月19日(日)
19:00 ~

2004年12月20日(月)
19:00 ~
会場
能楽堂

チケット料金・お申し込み

チケット
全席指定 : 5,000円
シーンズシート : 2,500円
お得な情報
-
サービス情報
-
主催
公益財団法人新潟市芸術文化振興財団
TeNYテレビ新潟
お問い合わせ
-

イベント内容について

『リア王』-影法師-の画像

作品みどころ

『リア王』-影法師-の画像
数々の名舞台を製作・発信してきた新潟が、今まさに、創造の喜びを感じ、情熱を注いでいるコンセプト、それが「能楽堂シェイクスピア」だ。その第二弾「リア王」に登場するのは、独自の個性と高い演技力で国際的にも評価の高い、白石加代子である。

日本の演劇界のここ十年間のベストプレイと言われる「身毒丸」のヒロイン、撫子。十時間に及ぶ上演で話題を独占した「グリークス」のヒロイン、クリュタイムネストラ。市村正親と二人で新しい表現をみせた「ペリクリーズ」の語り部。そしてライフワークともいえる「百物語」シリーズ。翌年のは大河ドラマの出演(語りも)が予定されている。

このように、まさに現代演劇になくてはならない存在である白石加代子は、実は能楽の世界にも造形が深い。演劇人、それも女性で能舞台を踏む人はごく少ない。白石加代子は、現代に蘇った世阿弥とも称された故・観世寿夫と共演、観世寿夫賞を受賞している。これは演劇人としては異例のことだ。また新作能「鷹井」という作品に招かれ、野村萬斎と共演したこともある。

そして白石加代子ほどリアを演じるのにふさわしい女優はいない。

そもそも、リアは、シェイクスピア自身が男ではなく女性として書こうとしていたふしがある。リアの三女、コーディリアは言う。

「お父様は私を生み、育ててくださいました・・・」。

父であり、母でもある「親」としてのリア。リアを白石加代子が演じ、そこに女性の視点が入ることで、より親子の関係性が具体性を持つ。すべての親と子が、実感をもってとらえられる親子の葛藤と悲劇が浮びあがってくるのだ。

そしてこのたび白石加代子の相手役をつとめるのが、9人の新潟産の女優たちだ。 例えばコーディリアを演じる町屋美咲。りゅーとぴあ・演劇スタジオキッズコースの舞台「シンデレラ」のタイトルロールを演じた際、東京から駆けつけた評論家の松岡和子は、「まるで藤原竜也が初めてオーディションに現れた時のような強いインパクトを受けた」と語った。

輝かしいキャリアを誇るベテラン白石加代子と対等に渡り合えるのは、藤原竜也がそうであったように、無垢な存在だけなのかもしれない。白石加代子と9人の無垢な少女たち。そこにこそスリリングな舞台が期待される。

ストーリー

老王リアは退位にあたり、三人の娘に領土を分配する決意を固める。 二人の姉は巧みな言葉で父を喜ばせるが、末娘コーディリアの率直な言葉にリアは激怒し、彼女を勘当し二人の姉にすべての権力、財産を譲ってしまう。老王の悲劇はここから始まった。 (解説 河合祥一郎 ~松岡和子 訳:ちくま文庫「リア王」より抜粋)

キャスト/スタッフ

出演/白石加代子 塚野夢美、塚野星美、町屋美咲、住田 彩
田島直子、横山道子、横山愛、岡田光恵、清水ゆい
ピアノ/宮川彬良
鳴物/親松仁

作 ウィリアム・シェイクスピア
翻訳 松岡和子
構成・演出・振付 栗田芳宏
作曲・ピアノ演奏 宮川彬良
衣裳 時広真吾(リリック)
ヘアメイク 我妻淳子 小道具 後藤信子(ロマネスク工房)
音響 武藤竜也(りゅーとぴあ)
照明 伊藤英行(りゅーとぴあ)
舞台監督 菊地雄介(りゅーとぴあ)
広報 小嶋香織
制作 星野睦・志田実希
制作協力 佐藤マキ子
プロデューサー 笹部博司
製作 りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)

公演情報

新潟公演:りゅーとぴあ能楽堂
2004年12月15日(水)~20日(月)19:00開演
主催 (財)新潟市芸術文化振興財団・TeNYテレビ新潟

東京公演:梅若能楽学院会館
2004年12月25日(土)~28日(火)
主催 (財)新潟市芸術文化振興財団 協力 メジャーリーグ

大阪公演:大槻能楽堂
2005年1月10日(月・祝)
主催 毎日放送、(財)新潟市芸術文化振興財団

名古屋公演:名古屋能楽堂
2005年1月13日(木)
主催 名古屋テレビ、(財)新潟市芸術文化振興財団

舞台袖に届いた手紙

様々な方からコメントをお寄せいただきました!!

京都市/澤村容子さん
シェイクスピアをここまで削ぎ落とせるものなのかと、それに一番驚きました。影法師が特に衣裳や雰囲気が能を思わせて、メイクも能面のようだと思いましたし、座った姿は仏像のようだと思いました。能楽堂を非常に意識している作品であるなあと思いました。年に数回能楽堂に狂言を観に行くので歩き方はまだまだかな?と思いましたが、白石加代子さん以外の若い出演者の皆さん、非常によく鍛えられていると感じました。

大阪市/北野ゆう子さん
こんなにシンプルになった「リア王」は初めてですが非常に哀れさが増し、感動的なものでした。音楽も衣裳もとてもぜいたくでピッタリはまっていました。

大阪市/金海亨美さん
素晴らしいの一言です。白石さんが出演された「夏の夜の夢」以来演劇に夢中になった私ですが、あれ以来観たすべての演劇の中で(海外も含め)一番感動しこの瞬間に身をおける幸せを感じました。

豊栄市/大脇恵さん
ファンタスティック! ブラボー! すばらしかったです。よく能・狂言は観るのですが初めて演劇を見ました。感動です。

新潟市/万行彩祐美さん
初めてお芝居を見ました。とても迫力があり驚きと感動でいっぱいです。主演の白石加代子さんの演技の細かさ、迫力、声、すべてが良かったです。見ていて「リア王」の世界に引き込まれました。

立川市/宮岡広子さん
白石さんのリア王は違和感なくズンとした存在感でした。説得力がありました。能舞台でも情景が、石の館が、ドーバー海峡が荒野が見えるようでした。静かな世界の中、人間のおろかさが哀しく思いました。

川崎市/北島由子さん
素晴らしい舞台、素晴らしい音楽、そして素晴らしい出演者たち。ものすごく贅沢な舞台に出会えたことを幸せに思います。若い演者の皆さまの美しい立ち姿、よく通って正確なセリフが頼もしく心地よかったです。白石さんのリアは今まで観たどんな男優さんたちよりもリアでした!

お問い合わせ

-