『柳橋物語』
イベント内容について
人情味にあふれ、貧しさや困難にもめげず誠実に生きる江戸庶民の女性を長山藍子の朗読で語ります
日本文学の名作を、女優のひとり語りとして贈る、新潟りゅーとぴあ発の“物語の女たち”シリーズは、世代を越えて広く愛される物語の数々から、女性に焦点をあて、演じる者と観る者が一体となってその一生を体験する朗読劇です。昨年よりはじまったシリーズ第8弾は、江戸に生き、様々な困難にも負けずにたくましく生き抜く市井の女性を描いた「柳橋物語」を長山藍子か情感たっぷりに語ります。
人の心を打つ名作
描かれているのは、一人の女性の運命です。運命は容赦がない。問題は、その運命の中をどう生き抜いてゆくかです。長山藍子は、大きな愛と労りで、おせんの運命を包み込むことでしょう。そして彼女は、おせんの優しさに、強さに、そのけなげさに、涙を流すことでしょう。そう、人生に必要なことは、涙です。その涙が、あなたの心の泥や垢をも洗い流します。このお芝居は、あなたの心に利きます。
笹部博司(りゅーとぴあ演劇部門芸術監督)
あらすじ
上方に働きにゆく“庄吉”と将来の約束をした「おせん」。幼い恋心と一途さで答えた「待っているわ」という一言が、一生を左右してしまう。江戸の大火ですべてを失い、記憶喪失になるほど衝撃をうけながらも、その時拾った赤子を育てようとするのだが…。苛酷な運命と愛の悲劇に耐えて、人間の真実を貫き、愛をまっとうした江戸庶民の恋と人情を描いた山本周五郎の名作。
長山 藍子(ながやまあいこ)
父の赴任地・中国で生まれ終戦と共に東京へ引き揚げる。俳優座養成所に12期生とし入所。同期に山本圭、中村敦夫、樫山文枝などがいる。初舞台は昭和38年「おっぺけぺ」。その後映画や舞台テレビドラマ、バラエティー番組等で活躍している。平成11年度「わがババわがママ奮斗記」で芸術祭大賞を受賞。
主な出演作品◎テレピ「おんな太閤記」「春日局」(NHK)「ありがとう」「肝っ玉かあさん」「渡る世間は鬼ばかり」(TBS系)◎映画「橋のない川」(監督:今井正)「男はつらいよ―望郷編」(監督:山田洋次)
原作:山本 周五郎「柳橋物語」(新潮文庫)より
上演台本・演出:笹部 博司(りゅーとぴあ演劇部門芸術監督)
企画:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
制作協力:アーティストジャパン
協力:オフィスアイ
公演スケジュール
東京公演
2014年9月3日(水) 15:00開演(開場14:30)
三越劇場(東京都中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越本店本館6階)
全席指定 6,000円
主催 公益財団法人 新潟市芸術文化振興財団
新潟公演
2014年9月13日(土) 14:00開演(開場13:30)
りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・能楽堂(新潟県新潟市中央区一番堀通町3-2)
全席指定 4,500円
主催 公益財団法人 新潟市芸術文化振興財団/N S T
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