ぼくは　おとうさんのレストランを
つがなくてはならないんだけど　ぼくは……。
ぼくは　味が　わからないんだ！

第1部　うたのステージ（30分）※
休憩（15分）
第2部　オペラ『タング』（55分）

※新潟市ジュニア合唱団が「うたのステージ」に登場！

原作　安房直子（岩崎書店刊「まほうをかけられた舌」より）
台本　朝比奈尚行
作曲　萩京子
演出　大石哲史
出演　オペラシアターこんにゃく座
ピアノ　湯田亜希

今年の「こんにゃく座」はコンサートとオペラの2本立て！

ハーモニーにうっとり、ユニークな歌詞にクスっとなる歌のパフォーマンス。
味音痴の少年が風変りな妖精“タング”の魔法にかけられて…
お父さんとの約束のために奮闘する夢と魔法の物語。
知る喜びと考える楽しさを教えてくれるステージです。
クリスマスシーズンに心温まるひとときをりゅーとぴあでお過ごしください。

＜作曲者のことば＞ 萩京子 （こんにゃく座代表　作曲家）

第1部で歌や合唱を聞いてもらうことは、客席と舞台の垣根を取り払う大きな効果があります。「うたのステージ」で歌われる歌は、楽しい歌、シュールな歌、不思議なリズム、などなどがいっぱいで、たとえ初めて聞く曲が多かったとしても、ことばとメロディー、リズムが聞く人の心と体にまっすぐ飛び込んでいきます。ことばを伝えることを大切に、からだ全体を使って表現するこんにゃく座の歌役者によるステージによって、自然に日本語のオペラの門が開かれていくような仕組みになっているのです。

第2部のオペラ『タング』は安房直子さんの「まほうをかけられた舌」を原作としています。数ある安房作品のなかで「まほうをかけられた舌」を選んだのは、「味がわからない」ことと「料理人として生きなくてはならない」という主人公の不条理な状況が強烈でおもしろかったこと。そしてそこに魔法使いが現れるところがファンタジーの楽しさです。「やっぱりね」と感じますが、やっぱり楽しいのです。「つくりばなし」「絵空事」のなかに「真実」を掘り出す作業は、作曲家として、また舞台作品をつくる者としての喜びです。料理は五感を総動員してつくり出す芸術に似ています。オペラ『タング』は小さなオペラですが、見てくださった方のたくさんの感情を揺り動かしたいと願います。オペラを観終わったあと、見えてくるもの、聞こえてくるもの、食べものや香り、手に触れるものの何かが、今までと少し違った感触になっていたら、と、そんなことを密かに願っています。

キャスト

金村慎太郎 （少年）

沢井栄次 （タング）

飯野薫 （クミン）

鈴木あかね （ナツメグ）

湯田亜希 （ピアノ）

オペラシアターこんにゃく座

オペラシアターこんにゃく座はこんにゃく体操による身体訓練を続け、言葉（日本語）がはっきりわかるオペラを創作上演するオペラ劇団として1971年に創立されました。マイクを使用しない生の歌声、ピアノを主とした様々な楽器の生演奏による作品を多数上演しています。歌役者の歌い語り演じる力によって、こどもからおとなまで楽しめる多彩な作品をレパートリーとし、年間約250公演を上演しています。りゅーとぴあでもこれまでに、「ロはロボットのロ」「どんぐりと山猫と林からきこえてきた歌」「銀のロバ」「ねこのくにのおきゃくさま」「森は生きている」等、たくさんの作品を上演しています。

お客様の声～オペラ『タング』を観て～

• 生の歌声を聞いて歌の世界にひきこまれていきました。
• みなさんがかなでるハーモニーにうっとりしてしまいました。
  がっきもつかっていてとてもリズミカルでした。
• おどったり、かおでひょうげんしているのがすごいなとおもいました。
• 役をえんじながら歌っていたとても楽しく、物語も服そうもおもしろくて出し物（小道具）をうまくつかって、とてもユニークでした。
• いっしょうけんめいになったシェフ（少年）に感動しました。
  わたしもできないことがあっても「あきらめない」と心にきめました！！

オペラシアターこんにゃく座

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