２０分一本勝負の短編演劇大会！
あなたの一票が勝者を決める！

2015年から2019年にかけて開催された「えんとつ王決定戦」は、当初予定していた2020年の開催中止という憂き目を経て、2021年「新潟劇王」として新たに生まれ変わりました。第1回で得たさまざまな経験を糧に、このたび第2回を開催します。「新潟劇王」は、上演するだけではなく、お客様と審査員の投票により、一番面白い作品を決める短編芝居のフェスティバルです。優勝した団体はその年の「新潟劇王」となります！ 今年は全15団体と、昨年を遥かに上回る規模にパワーアップ。あなたの1票によって次の王者が決まる、その瞬間をぜひ劇場で目撃してください！

スケジュール

【予選Aブロック】	5月4日（水・祝）13:00開演 / 15:30終演（予定） ［講評・結果発表］終演後約60分
【予選Bブロック】	5月4日（水・祝）18:00開演 / 20:30終演（予定） ［講評・結果発表］終演後約60分
【予選Cブロック】	5月5日（木・祝）13:00開演 / 15:30終演（予定） ［講評・結果発表］終演後約60分
【決勝戦】	5月5日（木・祝）18:00開演 / 19:40終演（予定） ［講評・結果発表など］終演後約90分

※受付は開演の60分前、開場は30分前です。
※予選A・B・Cブロック、決勝戦ともに、受付時に投票券をお渡しします。その回に上演されるすべての作品をご覧いただいた方のみ投票いただけます。投票券は終演後の投票時間まで保管ください。
※各回とも途中休憩あり。また終演後、投票・講評・結果発表などの時間があります（予選は60分、決勝戦は90分予定）。

＜予選Aブロック＞　5月4日（水・祝）13:00開演

劇団@nDANTE［新潟］

「越えてゆけ」

作・演出＝石川kenjiro-.
出演＝石川kenjiro-.／白井しろ／保科空良

ある日、娘が連れてきた結婚相手は、どうみてもロボットだった。動揺する父！ 娘を応援したい母！ そんなことよりご飯はまだかと吠える犬！（名は小太郎）「いいだろう、娘はくれてやる！ しかし俺は今からお前を殴る！」「ちょっとまってよお父さん！ 相手は“超合金”なのよ！？」それぞれが、何かを、越えてゆく。

劇団NEW STAGE［新潟］

「桜の花火が散る度に」

作・演出＝菅沢赤士
出演＝伊藤美彩

桜色の花火が揚がる世界。どうして花火は桜色なのか。花火は儚さの象徴にふさわしいか。昔から変わらない夏の風物詩と、昔から決定的に変わってしまった夏の在り方。ぶっともと語らう夜を照らす四尺玉と文化祭の後片付け。花火がもつ本当の意味とは。「うちらのパパとかママってさ」

塩会［新潟］

「結婚式しようよ」

作＝小林葉月
演出＝塩会
出演＝塩会

純真無垢の象徴の純白ドレス。災いから身を守ってくれるベールダウン。そして、永遠を誓う指輪交換。だけど私は知っている。自分が純真無垢から程遠いところにいる事を。ベールなんかで身は守れないし、指輪を交換したって永遠なんて無い事を。それでもやっぱり、憧れるのよねぇ。

SFage［新潟］

「砂塵星景」

作・演出＝小山恭平
出演＝未定

広大無辺、一望千里の平面砂漠。そこに騒がしく蠢く丸い生物がいる。その生物は世界を救うため、際限ない砂の中から彼らが恒星を探していた。彼らは砂の一粒一粒を凝視し、咀嚼し、捉え、あらゆる方法で吟味することで星を求めた。そこにどこまでも深い低声を発しながら砂嵐が現れ、全てを飲み込んでいく。

そらをかけるってゆっかー［新潟］

「ファンタジーという流れ」

作・演出＝あじのちゃん
出演＝伊東優伽／難波空／山﨑翔

あるクリスマスの夜、就活に疲れた1人の男の前に現れたのは、すてうちゅうじん！？ 明るい人生が全く見えない若者に巻き起こるちょっぴり不思議でごくごく当たり前なファンタジックな物語。i-MEDIAの学生3人でお送りします。チーム名は出演している3人の名前を取って作られました。青春というものを精一杯感じていただけると思います。是非お楽しみください！

＜予選Bブロック＞　5月4日（水・祝）18:00開演

演劇企画集団LondonPANDA［宮城］

「やめる家族」

作・演出＝大河原準介
出演＝寺越隆喜／成田明加（劇団野らぼう）／中山侑子

あの二人は家族だ。だから何があっても裏切れないし、離れられない。そんな昭和の固定概念に囚われて、私は私を縛ってきた。でも、今日でおしまいにしよう。もういいじゃないか、大人なんだから。楽しい日もあったよ。しばらく先に笑える日が来るかもしれないけど。壊れる前に、私から、さよなら。

平泳ぎ本店［東京］

「俳優の魂／贋作 不思議の国のニポン演劇盛衰史」

作・演出＝松本一歩
出演＝平泳ぎ本店

稽古場でのハラスメントが元で息絶えた俳優が異空間に転生し、ニポン演劇盛衰史の授業を受ける。先生はミスラだが、成績のよくない生徒は呪（まじな）いをかけられてしまう。限定される演技体。曲解される演劇史。俳優へと宛てられた手紙。して、俳優よ。小劇場から見える空は今日も青く澄んでいるか？ 俳優の魂のゆくえは。

Mike堂［石川］

「おそらく地球は消滅します。」

作・演出＝工藤舞
出演＝柳木斎希（41×46）／ニワタイクミ（41×46）／森下雄介

20XX年、地球に小惑星が接近し、97.2％の確率で直撃すると予測された。その結果、おそらく地球は消滅する。残されたわずかな時間、一人の男は考えた。「本能の赴くまま、生きてみたい。」
最期の日、男は一人の女と出会い、そして裸体を見せつける―。人間としての生死について考える、二人の最期のおはなし。

ユトサトリ。［東京］

「群馬」

作・演出＝大竹ココ（ユトサトリ。／ラー油）
出演＝大原富如（ユトサトリ。）／宮川飛鳥（アマヤドリ）／前田隆成（1カラット）

東京でサラリーマンをしている高橋と映像制作会社に勤める折原。大学の同期である2人は、高橋の地元に巨大なトウモロコシ畑の迷路を作る。村おこしと謳った2人の計画は地元で大きく取り上げられ、村役場も巻きこんだ一大プロジェクトとなった。ここで俺たち一旗揚げるんだ。すべてが順調に進んでいるはずだった。路に迷うまでは。

笑の内閣［京都］

「実録・かわしんが危ない」

作・演出＝高間響
出演＝髭だるマン／由良慎介

1973年12月、愛知県豊川市の地元信用金庫である豊川信用金庫に就職が内定した女子高生は、電車内でそのことを友人に伝えると「かわしんは危ないよ」と揶揄われた。友人は、「金融機関は強盗が来るから危ないよ」と言う意味の冗談だったが、経営状態だと誤解した女子高生は親に相談する、そこから噂は連鎖反応で町中に広がり、預金者が引き出しに殺到。とうとう取り付け騒ぎが起こるまでになってしまう。

＜予選Cブロック＞ 　5月5日（木・祝）13:00開演

劇団上越ガテンボーイズ［新潟］

「晩蟬〜higurashi〜」

作＝いしだ邦衛
演出＝マルまるやま
出演＝菊川英二／榛凪悠太／マルまるやま

直江津に入港してくるロシア船から覚醒剤密輸取引の情報を得た3人の刑事。片田舎の港町での大物取引を検挙できるその瞬間を想像し、期待と緊張に胸を踊らせる。その時、夕焼け沈む埠頭のクレーンからヒグラシの泣音が、波の音に入り混じり……その音にベテラン刑事のあの時の忌まわしい過去の記憶が鮮やかに脳裏をよぎる……。

劇団マチソワカンパニー［新潟］

「じはんき」

作＝吉田勉／昆奈々子
演出＝木村桃香
出演＝昆奈々子／水川達也（フリー）

繁華街から少し離れた所に一台だけ立っている自動販売機。街灯からこぼれた明かりも半分くらいしか当たっていないし、誰かがコインを入れているところを見たこともない。自動販売機は誰かの渇きを癒すために、そこに立っている。自分のボタンを押してほしいと願いながら。

中央ヤマモダン［新潟］

「風呂場まで持っていく秘密」

作・演出＝江尻晴子
出演＝山本康司

とある秘密を抱えた俺。「この秘密、墓場まで持っていく」と誓おうとしたところ、階下で母ちゃんのお風呂沸いたわよ～の声。俺は「この秘密、風呂場まで持っていく」と誓ってしまう。俺は風呂場で秘密を暴露してしまうのか！ ハラハラドキドキの4日間を20分に凝縮してお届けします！

ニイガタ工務店［新潟］

「命の選別」

作・演出＝上野龍一
出演＝まさ。／ぺー 他

「人を裁くな。あなたがたも裁かれないようにするためである。あなたがたは、自分の裁く裁きで裁かれ、自分の量る秤で量り与えられる。（中略）聖なるものを犬に与えてはならない。また、豚の前に真珠を投げてはならない。豚はそれを足で踏みつけ、犬は向き直って、あなたがたを引き裂くであろう。」（マタイによる福音書 7:1-6）

ラッグルパメント［新潟］

「拒絶的写実戦線合流につき…」

作＝風間健太
演出＝中野颯太
出演＝小野里杏花／廣川もえ（声の出演＝健太）

時は20XX年、おぺんぺんの侵略により地球は滅亡の危機に晒される。だが二人の男女が人柱となりおぺんぺんを撃退し、新潟国が取り残された。あれから3年、平穏な日常を送る新潟国に新たな脅威が再びやってきた。一瞬で火の海と化す地を背に、夏希と舞が国の命運をかけて立ち上がる！

審査員

佃 典彦

つくだのりひこ｜劇作家 俳優 愛知県出身。劇団B級遊撃隊を主宰し、座付き作家としてB級遊撃隊の作品を手掛けるだけでなく、舞台・テレビ・ラジオの作家・俳優として地元名古屋を拠点に東京・大阪など各地で活躍中。日本劇作家協会東海支部長時代の03年に、愛知・長久手市文化の家にて短編演劇イベント「劇王」を立ち上げる。06年に『ぬけがら』で第50回岸田國士戯曲賞を、08年に日本劇作家協会東海支部による俳優A賞を受賞。最近の出演作に、TBS日曜劇場『半沢直樹』（2020）、TBS日曜劇場『DCU』（2022）、映画『鈴木さん』（佐々木想監督／2022）。

https://bkyuyugekitai.wixsite.com/bkyuyugekitai

黒澤世莉

くろさわせり｜旅する演出家。2016年までの時間堂主宰。演出家、脚本家、アクティングコーチとして日本全国で活動中。公共劇場や劇団、国際プロジェクトなど70本以上の演出作がある。その他にも台本提供、演技講師、プロジェクトマネージメントなど、その広いネットワークを活かし活動の場は多岐に渡る。スタニスラフスキーとサンフォード・マイズナーを学び、新国立劇場演劇研修所、円演劇研究所、ENBUゼミ、芸能事務所、高校演劇などで指導を手がける。

https://serikurosawa.com/

中村ノブアキ

なかむらのぶあき｜千葉県出身。JACROW代表・脚本家・演出家。横浜国立大学在学中に演劇活動開始。卒業後、サラリーマンとして働きながら演劇活動を続ける二足の草鞋を履く演劇人。社会的なモチーフで人間を描く会話劇を得意とする。2018年から毎年、新潟演劇人と交流中。その流れで2019年のえんとつ王（新潟劇王の前身）にて新潟演劇人との期間限定ユニットSACROWの作演出で出場、優勝する。サンモールスタジオ年間最優秀団体賞／鶴屋南北戯曲賞ノミネート／若手演出家コンクール優秀賞／テアトロ新人戯曲賞／劇作家協会新人戯曲賞最終候補／紀伊國屋演劇賞個人賞。

https://www.jacrow.com/

七味まゆ味

しちみまゆみ｜劇団「柿喰う客」旗揚げメンバー。人間も人外も演じる七変化怪優。2017年に主宰ユニット「七味の一味」を立ち上げ演出活動を始めたり、旧知の女優3人でのユニット「うんぽこ☆ぷっころみん」では子ども演劇を作り全国を回ったり。一人芝居の創作、高校や大学の演劇大会の審査員、独自演劇WSの開催、YouTube番組【配信者工房】と【CoRich舞台芸術！チャンネル『劇トクッ！』】のMC……など、活動は多岐にわたる。5月末にシアターキューブリック『葡萄酒いろのミストラル』への出演を控えている。ごはんは残さない。

https://kaki-kuu-kyaku.com/
https://twitter.com/shichimi_info

司会

司山園美（創作表現集団D-Soul 代表）
逸見友哉（新潟古町えんとつシアター 支配人）