りゅーとぴあレコーディングCD発売記念リサイタル
石丸由佳が魔性のオルガンの世界へあなたを誘います

出演

石丸由佳（りゅーとぴあ専属オルガニスト）

曲目

C.グノー/W.T.ベスト編曲：操り人形の葬送行進曲
J.S.バッハ：幻想曲とフーガ ト短調 BWV542
J.アラン：フリギア旋法によるバラード
J.アラン：魔術幻影
R.ジャゾット/ジャゾット編曲：アルビノーニのアダージョ
サン=サーンス / E.ルメア編曲：死の舞踏
坂本日菜：怒りの日 DIES IRAE
伝承曲/坂本日菜：モンセラートの朱い本より〈死に向かって急げ〉
坂本日菜：トルコの軍楽隊“メフテル”による「祖先も祖父も」
伊福部昭 / 和田薫編曲： SF交響ファンタジー第1番

石丸由佳　メッセージ

パイプオルガンというと、教会・大聖堂・神聖・荘厳…そんな言葉を思い浮かべる方が多いかもしれません。でも、紀元前に生まれたこの楽器が持つ長い歴史からすれば、教会で使われるようになったのは時代が下ってからのこと。それまで、オルガンがどこでどんな活躍をしていたか、皆さんご存じでしょうか？

古代の円形闘技場でけたたましい音を鳴らし、剣闘士たちの戦いを鼓舞したり、猛獣闘技を盛り上げたり、ダンスの伴奏をしたり。そこにはとても活き活きとした、またちょっと恐怖を煽るような…魔性的な、オルガンの原点の姿があります。

今回はそんな「魔性のオルガン」をご堪能いただきたく、ちょっぴり怖いイメージの曲目を揃えました。教会で演奏される「パイプオルガン」のイメージからは想像もできない音色、奏法を取り揃えて、りゅーとぴあが誇るグレンツィング・オルガンの裏の顔(?)をお見せしたいと思います。

プロフィール

石丸由佳（オルガン）

新潟市出身。世界的権威のあるシャルトル国際オルガンコンクールで優勝、併せてJ.アラン賞受賞。パリのノートルダム大聖堂等ヨーロッパ10か国以上の各地、また日本全国でリサイタルを行っている。

東京藝術大学卒業、同大学院修了。デンマーク王立音楽院、シュトゥットガルト音楽大学にて国家演奏家資格取得。国内外の主要オーケストラとの共演も多く、指揮者ではレナード・スラットキン、チョン・ミョンフン、ミハイル・プレトニョフ等とも共演。またテレビやラジオへの出演も多い。これまでにない企画演出やプログラミングは各所で高い評価を受けており、オルガンの普及、教育プログラムにも尽力している。2019年、キングレコードより2枚目のCDアルバム「オルガン・オデッセイ」、2020年10月には「パイプオルガンのクリスマス」をリリース。

2020年4月より新潟市民芸術文化会館りゅーとぴあ専属オルガニストに就任。武蔵野音楽大学非常勤講師。ココペリオルガンスタジオ／教室主宰。

公式HP: http://yukaishimaru.pecori.jp

CD発売情報

石丸由佳3枚目のCDアルバム「死の舞踏〜悪魔のパイプオルガン〜」
収録：りゅーとぴあ コンサートホール
2022年10月5日（水）キングレコードより発売予定　定価3,300円（税込）

“りゅーとぴあ”が生んだ異才のオルガニスト、石丸由佳

オルガンを既成概念から解き放って、もっとオルガンの魅力を広げたい！そんな気持ちでいっぱいの石丸由佳さん。その情熱に共感して、2019年CD「オルガン・オデッセイ」以来ご一緒しています。CDをつくるときには、アーティストの楽器や音楽に対する愛情の深さが重要です。その強いオルガン愛によって、本質を突いた様々な企画が実現しています。

優しくて、かわいらしい雰囲気の石丸由佳さんですが、今回の企画では、知られざる魔性の世界を発見できることでしょう。卓越したテクニック、音楽性、斬新なアイデアによって、平気な顔でパイプオルガンの魅力を最大に炸裂させる、まるで魔術師のようなアーティストなのです。　　　　　　　　　　　　　　

松下久昭（キングレコード　プロデューサー）