“炎のコバケン”のチャイコフスキー

深まる“芸術の秋”を彩る珠玉の名曲。金管楽器が咆哮する興奮のクライマックス！

プログラム

モーツァルト：歌劇「フィガロの結婚」序曲
メンデルスゾーン：ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
チャイコフスキー：交響曲 第5番 ホ短調 作品64

(c)読売日本交響楽団

日本屈指のオーケストラ、読売日本交響楽団が23年振りにりゅーとぴあに登場！豊潤なサウンドで珠玉の名曲をお届けします。指揮は、“コバケン”の愛称で親しまれ、絶大な人気を集める83歳の名匠・小林研一郎。エネルギー漲るタクトで圧倒的な響きを作り、会場を深い感動に包み込みます。メインとなるチャイコフスキーの交響曲第5番は、チャイコフスキーの交響曲の中でも最も人気のある作品。悲しげな雰囲気の冒頭から歓喜のフィナーレへのドラマティックな展開、さまざまな楽器が奏でる色彩豊かな響き、躍動するリズムなど、チャイコフスキーの魅力がつまった一曲です。本作の指揮を得意とする小林は、一音一音に魂を込め、興奮のクライマックスを築き上げて会場を沸かせるでしょう。前半は、テレビなどのコメンテーターをつとめる一方で、卓越した演奏で人気を呼ぶ実力派ヴァイオリニストの木嶋真優が、メンデルスゾーンの傑作協奏曲で共演します。ヴァイオリンの美しい旋律と超絶技巧が繰り広げられ、一度聴けば誰もが心を奪われる名曲です。豊かな表現力と華々しい技巧をあわせ持つ木嶋がその真価を惜しみなく披露し、聴衆を魅了するでしょう。深まる芸術の秋、世界的名匠と気鋭ヴァイオリニストの豪華な競演をどうぞお見逃しなく。

プロフィール

小林研一郎（指揮）　 Ken-ichiro Kobayashi, Conductor

(c)読売日本交響楽団

83歳を迎えた今も情熱的な指揮で、国際的に活躍し続けるマエストロ。2011年から読響特別客演指揮者を務める。福島県いわき 市生まれ。東京芸術大学作曲科及び指揮科卒業。第1回ブダペスト国際指揮者コンクール優勝。欧州の一流楽団を多数指揮し、02年「プラハの春」音楽祭では東洋人として初めての開幕コンサートに招かれ、「我が祖国」をチェコ・フィルと演奏。ハンガリー国立響の音楽総監督、チェコ・フィル常任客演指揮者などを経て、日本フィル桂冠名誉指揮者、九響名誉客演指揮者、リスト音楽院名誉教授などを務めている。13年秋の叙勲で旭日中綬章が授与され、20年にはハンガリー国大十字功労勲章(最高位)を受章。21年、恩賜賞・日本芸術院賞を受賞。

木嶋 真優（ヴァイオリン）　Mayu Kishima, Violin

(c)KINYAOTA(MILD)

豊富なメディア出演で人気を呼び、卓越した演奏で世界から高い評価を得る実力派ヴァイオリニスト。2016年第1回上海アイザッ ク・スターン国際コンクール優勝。00年ヴィエニャフスキ国際コンクール・ジュニア部門で日本人として最年少で最高位を受賞。11年ケルン国際音楽コンクールに優勝し、優れた音楽的解釈に対してD.ギャレット賞も受賞。02年度文化庁海外派遣研修員。15年秋にはケルン音楽大学大学院を満場一致の首席で卒業、ドイツの国家演奏家資格を取得。20年12月にはキングレコードよりCD「seasons」をリリース。使用楽器はNPO法人イエロー・エンジェル、宗次コレクションから特別に貸与された1699年製ストラディ ヴァリウス「ウォルナー」。

読売日本交響楽団　Yomiuri Nippon Symphony Orchestra

1962年、クラシック音楽の振興と普及のために読売新聞社、日本テレビ放送網、読売テレビのグループ3社を母体に設立。創立以来、世界的な指揮者、ソリストと共演を重ねている。2019年4月からS.ヴァイグレが第10代常任指揮者を務め、サントリーホールや事業提携を結ぶ東京芸術劇場などで充実した内容の演奏会を多数開催。17年にはサントリー音楽賞などを受賞。22年12月には文化庁芸術祭大賞を受賞。演奏会などの模様はBS日テレ「読響プレミア」などで放送されている。

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