ロシア古楽界からのライジング・スター、M.エメリャニチェフと
練達のピアニスト、S.ハフが王道プログラムで登場！

出演

指揮：マクシム・エメリャニチェフ
ピアノ：スティーヴン・ハフ

曲目

メンデルスゾーン：序曲「フィンガルの洞窟」 op.26
ベートーヴェン：ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 op.73 「皇帝」
ブラームス：交響曲 第1番 ハ短調 op.68

第109回 新潟定期演奏会の聴きどころ

楽聖ベートーヴェンが書き上げた、最後のピアノ協奏曲である第5番「皇帝」は、威風あたりを払う名曲。後年フランツ・リストが好んで演奏したこともあって、その評価は歴史上揺るぎないものとなりました。そのベートーヴェンの魂を受け継いだのがブラームス。着想から完成まで21年をかけた労作、交響曲第1番は、ハンス・フォン・ビューローをして「ベートーヴェンの交響曲第10番」と言わしめました。古楽畑から生まれたライジング・スター、M.エメリャニチェフはこの2大名曲にどのようにアプローチするのでしょう。イギリスのベテラン、S.ハフのピアノにも期待大です。

指揮：マクシム・エメリャニチェフ

1988年、ロシア生まれ。12歳で指揮者デビュー以来、モダンとバロック・オーケストラの両方を指揮。17/18シーズンはトゥールーズ・キャピタル管、リヨン国立管、ミラノ・ヴェルディ管、ロイヤル・リヴァプール・フィル、サンクトペテルブルク響などに客演する。オペラでは16年、チューリッヒ歌劇場に「後宮からの逃走」でデビュー、19年にはエイジ・オブ・エンラインメント・オーケストラを指揮してヘンデル「リナルド」でグラインドボーン音楽祭にデビューする。古楽アンサンブル「イル・ポモ・ドーロ」の首席指揮者を務め、ジョイス・ディドナートとは世界ツアーのほか、レコーディングをリリース、最新盤「戦争と平和の中で」は2017年のグラモフォン賞リサイタル部門を受賞した。

ピアノ：スティーヴン・ハフ

ピアニストのみならず、作曲家、著述家としても活躍、英『エコノミスト』紙の「20人の現代の博学者」に選ばれ、クラシックの演奏家として初めて“天才賞”ことマッカーサー・フェロー賞を受賞した。これまでに数多くの世界的オーケストラと共演しリサイタルを行なっている。またザルツブルグ、モーストリー・モーツァルト、タングルウッド、エジンバラ、BBCプロムス等の世界的な音楽祭において演奏。レコーディングでは、ディアパソン・ドール賞の受賞やグラミー賞へのノミネート、グラモフォン賞の受賞等、国際的な賞を数多く獲得している。

©Sim Canetty Clarke

東京交響楽団

1946年東宝交響楽団として創立。1951年に東京交響楽団に改称し現在に至る。新潟市とは準フランチャイズ契約を結び、1999年から定期演奏会や特別演奏会等を開催している。2014年度シーズンよりジョナサン・ノットが第3代音楽監督に就任し、正指揮者に飯森範親、桂冠指揮者に秋山和慶、ユベール・スダーン、名誉客演指揮者に大友直人を擁する。文部大臣賞、京都音楽賞大賞、毎日芸術賞、文化庁芸術作品賞、サントリー音楽賞、川崎市文化賞等を受賞。川崎市のフランチャイズオーケストラ、(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団とのパートナーシップ協定を結び、各地域に根ざした活動を行っている。教育面でも「こども定期演奏会」「0歳からのオーケストラ」が注目を集めている。サントリーホール、ミュ一ザ川崎シンフォニーホール、東京オペラシティコンサートホール、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館で定期的に公演を行い、また新国立劇場ではレギュラーオーケストラとして毎年オペラ・バレエ公演を担当。海外公演も数多く、これまでに57都市76公演を行っている。2016年に創立70周年を迎え、10月にウィーン楽友協会を含むヨーロッパ5力国での公演を行っている。