このページの本文へ移動

オーケストラはキミのともだち

親子で楽しめるオーケストラ公演の定番へ。心が豊かになる循環を作りたい

オーケストラはキミのともだちとは

毎年夏休み期間中の1日2回、新潟市が「子どものための芸術文化体験事業」として開催。総勢約80名の東京交響楽団が演奏するクラシックの名曲をはじめ、子どもたちにもなじみのある映画やゲーム音楽等と、指揮者の軽妙なトークを交えた1回60分間のコンサートです。次世代を担う子どもたちが生の音楽を聴き、芸術の楽しさ、素晴らしさに触れ、豊かな感性や情緒を育むことを目的としています。交響楽に最適なアリーナ型コンサートホールで良質なオーケストラ音楽を手軽な料金で楽しめるとファミリーにも好評です。

オーケストラはキミのともだちの画像

コンサートが生まれた背景

りゅーとぴあが開館した1998年、新潟市と東京交響楽団は準フランチャイズ契約を締結。以来、新潟で年5回の定期演奏会だけでなく、学校への訪問授業などアウトリーチ活動も行っています。その一環として2017年までは毎年秋、新潟市内の小学5年生全員をコンサートホールに招待する「わくわくキッズコンサート」を開催していました。入場用のチケットが一人一人に手渡され、自分の指定席でオーケストラの演奏を体験する。コンサートホールに行くのも、オーケストラの演奏を生で聴くのも初めてという児童も多く、音楽や芸術に興味を持つきっかけにもなるイベントでした。
2017年で「わくわくキッズコンサート」は事業終了となり、翌2018年からは「子どものための芸術文化体験事業」として、夏休み期間中に低料金で、幅広い年代に向けて開催する同内容のコンサートになりました。それが「オーケストラはキミのともだち」です。

オーケストラはキミのともだちの画像

趣向を凝らした企画内容

演目は毎年、りゅーとぴあと東京交響楽団がアイデアを出し合い、協議を重ね、その年に流行った曲も含めた数多くの楽曲から厳選。小さな子どもを飽きさせず、大人も満足できる工夫が施されています。2019年には「子どもだけで鑑賞&バックステージツアー」や、コンサート後に楽器に触り、音を出せる「オーケストラの楽器を体験してみよう!」という小学生のためのスペシャルイベントも開催。2020年はコロナ禍のため楽器体験ではなく楽器展示になりましたが、バックステージツアーでホールスタッフの仕事を体験し、「りゅーとぴあディスカバリー」というクイズを実施。2020年からは3歳以上入場可の回を設けるなど、趣向を凝らしてきました。

オーケストラはキミのともだちの画像
オーケストラはキミのともだちの画像

事業の成果 ― 集客数とお客さまの声

入場者数はコロナ禍前に開催した2018年が2367人、19年が1800人。コロナ禍の20年は客席2分の1制限下で1485人、制限なしに戻った21年が2865人、22年が2376人。コロナ禍以降、入場者数が大幅に減る催しが多い中で、このイベントが入場者数をほぼキープし、回によっては増加していることは、多くの市民の皆さまから必要とされている証と感じています。

オーケストラはキミのともだちの画像

9割以上が満足のクラシックコンサート

2018年~2022年の来場者アンケート結果から、「演目と企画内容に興味を持った」「東京交響楽団が行った小学校のアウトリーチコンサートで配布された公演チラシを見て」「コンサートを体験したことのある家族や友人に誘われた」という理由で来場した人が多くを占めることが分かります。3歳以上入場可の回を設けた2020年からは「家族で楽しめる」「料金が手ごろ」という回答も増えています。
公演満足度は毎回約90%で、「次回もぜひ来たい」という感想が突出しているのも特徴。初めてりゅーとぴあのコンサートホールでオーケストラの演奏を体験し、その後は毎年この公演に足を運ぶリピーターも多く、家族で楽しめるオーケストラ公演として新潟市民に根付きつつあることを実感しています。
私たちは今後も演目や企画内容の充実を図るとともに、この宝物のような企画をより多くの市民の皆さまにお届けできるよう、周知に取り組んでいきたいと思います。

オーケストラはキミのともだちの画像

未来に描くビジョン

音楽鑑賞の場を提供するだけでなく、親子で豊かな時間を共に過ごす機会を提供していきたい。来場してくれた子どもたちが成長していく中で、鑑賞者や演奏者、いろいろな形でまたりゅーとぴあに戻ってきてほしいと思います。さらには親となって自分の子どもを連れて来ていただけたら、なおうれしいです。大人も子どもも感動できる「オーケストラはキミのともだち」で、世代や生活環境の垣根を越え、心が豊かになる循環を作り、この街の魅力にしていくことは私たちの願いです。

ページの先頭へ